中国の旅

喀什 カシュガル

中国で最も西にある市、カシュガルに着いた。ウィグル語で「城のある山」という意味らしい。飛行機は、Air Volgaと書かれたロシア製の飛行機で、機内の標示もロシア語、さっぱり分らない。
座席は籐のような薄い網椅子になっていて、パタパタと前に倒せる。一度にたくさん乗せられるためだろう。私が足を組み替えると、狭いから籐を押して前の客のお尻を押すことになる。前は太ったおばさんで、私の足がお尻を押してしまった。横の旦那が真っ赤な顔して「スケベー・H!」と私に指さしながら怒っているように思うが、言葉は分らないし、「こんなばばあのケツ触るものか!」と、日本語で謝った。
ホテルは「色満賓館」というファッションホテル・連れ込み旅館みたいな名前だけれど、旧ロシア領事館として使われていた建物をホテルに改装したという。民族系2つ星。

市内をぶらぶらしてみるが、ここが中国とは思えない。髭を生やしたウイグル族の老人や目の青い女性が目に付く。

くだもの屋さん

羊肉の餃子屋さん

干しヘビ

干しトカゲ

干しカエル・みんな美味そう

服屋さん

ブラジャー屋さん

綿屋さん

鍛冶屋さん

黄色いにんじん?

でかいとうがらし

女の子の野菜屋さん

くだもの屋さん

金の宝飾屋さん

帽子屋さん


エイティガール・清真寺

80のばあさんという意味ではない。市の中心、解放北路にある西域最大のイスラム寺院。イスラム教の大学として栄えた。金曜日の礼拝の日には、多くの教徒が集り、メッカの方角に祈りをささげている。

立ったり、座ったり、うずくまるように拝礼したり、これを何度も繰り返す。しんどい宗教やな、と思うのは失礼やな。
寺院の周囲には大勢の人が休息する。独楽回しをする子ども。


ホージャ墳・香妃墓

17世紀この地を支配した、マホメットの子孫と称するホージャー族。その中心人物アバ・ホージャが父のために廟を建てたのがホージャ墳である。残念ながら外壁工事をしていた。内部の装飾はすばらしい。
また、清の乾隆帝に見初められ、都に供したが、遠い西域に思いを馳せ若くして自ら命を絶ったホージャー族の娘、香妃が眠る。赤い覆布がその香妃墓である。

繰り返すが、どこを見てもここが北京・上海と同じ国、中国とは思えない。

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