比都佐神社

滋賀県蒲生郡日野町十禅師

宝篋印塔

この塔は、刻銘により嘉元二年(1304)に造立されたことが明らかである。

基礎は、各面とも輪郭を巻き格狭間を入れ、内側は、東南二面は孔雀一対、北面は開花蓮、西面は素面となっている。

塔身は、各面とも蓮華座上に月輪を彫り、四仏の種子を配している。

笠は、軒付きより下に二段上に七段刻み、隅飾りは三孤輪郭を巻き、その内側は素面である。

笠下端の軒裏には、塔身の周囲に溝を彫り、丁寧な加工が施してある。

基礎と塔身には刻銘があり、造立の内容もしることができる。

この塔は、相輪を欠失しているのは惜しまれるが、造立年次が明らかで、規模が大きく、細部意匠の優秀な遺品として貴重である。

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村の鎮守さま 比都佐神社

万葉集を携えて

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