矢川神社

甲賀市甲南町森尻

太鼓橋

石造りの列橋で、社蔵の「そりはし万事日記」から、寛文十一年(1671)に架橋されたことが知れる。

構造は、三列三行に建て並べた九本の円柱を貫いてつないで橋脚とし、その上に重厚な梁と桁を渡し、板石を並べている。

架橋年代の明らかな大型の石造物として貴重である。

楼門

社伝によれば、文明四年(1472)大和国布留郷五十余村から雨乞いの返礼として寄進建立されたと伝える。

三間一戸楼門という形式で、正面三間、側面二間み扉が取り付き、屋根は入母屋造の茅葺である。

当初は、本来の二階造りの楼門であったが、文禄年間(16世紀末)の大風で上階は組物より上を失い、現在の形となった。

組物や蟇股、頭貫木鼻、装束等の彫刻に室町中期の意匠を窺い知ることができる貴重な建物である。

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村の鎮守さま 矢川神社

万葉集を携えて

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