白山神社・長寿寺

滋賀県湖南市東寺

白山神社と長寿寺のある湖南市東寺、集落の入口には勧請縄吊りがある。

五穀豊穣、村内安全を願うものであるが、それ以上に、ここが村の境界、外部からの疫病侵入を防ぐための疫気祓いなのである。

まずは、長寿寺の山門をくぐり、参道は、左は白山神社、右は長寿寺に分かれる。

白山神社・拝殿

白山神社・本殿

長寿寺・本堂

長寿寺・弁天堂

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白山神社から少し山中に入ると、「長寿寺三重塔跡」があり、礎石が残る。

長寿寺三重塔は、亨徳三年(1454)に建立されたが、天正四年(1576)織田信長が自ら建立した安土總見寺に移築してしまった。

今は当時の礎石のみが残るが、昭和の発掘調査の時、室町時代と推定される素焼きの壷と、その蓋の代わりとした鏡が見つかった。

鏡は菊花双鶴文様でこれも室町期のものと推定され、壷内部の土砂の中からは小さな自然石五個と籾数粒が検出された。創建当時

のものであろう。

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山門を出て、駐車場があり、その傍らに句碑がある。

只ひとつ雁は行くなり石部山  蒼

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成田蒼なりたそうきゅう(1761〜1842)  江戸時代の俳人、金沢藩士

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村の鎮守さま 白山神社

万葉集を携えて

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