惣社神社

滋賀県草津市志那中町

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惣社大藤の縁起

欽明天皇十三年、我国に仏教が渡来してから百二十年を経た白鳳四年、天武帝勅願「科戸山大般若寺」創建される也。

地方造寺を以て仏教の興隆、大陸文化交流と相俟って、当鎮守式内意布岐神社への参詣、神宮寺より惣社の神奈備に

紫匂う藤を供え、天武帝の除病延命仏法興隆を祈念するにはじまる也、云々。                         .

詠  藤なみの 影なす海に 底きよみ しずく石をも 珠とぞ吾みる  (萬葉集)

斯して当社御祭礼は、神前で笛吹きの踊り子にはじまり、御馬神、藤花を飾る御輿は勅願寺「神宮寺」へ御旅(御輿渡御)

三奏「御詮、息災延命叶う也」の神歌とともに、往昔は「正月の三日僧正以下参詣」、これなる密接な関係を以て現今に至

るなり。(考古文献史料)                                                         .

境内に植え込みし藤は、老大樹となり、毎年五尺にもなる花房を全面につけ咲き誇る。五月晴れのもとで藤観の宴が催さ

れる也。樹齢約五百年。                                                         .

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村の鎮守さま 惣社神社

万葉集を携えて

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