八幡宮

滋賀県守山市大門町

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大門町の由来

大門町の地名の由来は、八幡宮記によると、天台宗延暦寺五代座主智証大師円珍が、貞観元年(859)長等山園城寺再興の時、

表鬼門に当る木綿園のこの地に壮大な東大門を建立されたことが名称の発端とされる。その後、東大門創始の時、楼門鎮守のため

八幡宮並びに西宮大明神の二柱を八幡神社に祭祀された。東大門の建立が起源となり、大門の里はこれを機に始まり、後に淡海国

栗太郡物部村大門と名づけられ、守山市大門町として大きく発展し今日に至っている。まさに一千有余年の歴史が刻まれている。 .

ここに伝承されてきた東大門の礎石を保存し、長秋詠藻の一首を掲げて、古の大門の起こりに思いをはせ、史実を後世に永く伝える

こととする。                                                                       .

藤原俊成

木綿(ゆふ)(その)のひかげの(かづら)かざしもて(たの)しくもあるか(とよ)()かりの

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境内 大杉神社

大杉神社 由緒記

当神社は、人皇五十七代清和天皇貞観元年己卯春、比叡山延暦寺第五世座主智証大師此地に於て園城寺東大門創立の際鎮守と

なし給へり。其境内に老杉一樹ありけるが、時々異様の光彩を放てり。又、智証大師或夜の夢に此光彩は七福神の随一吉祥天女の

神霊にして、庶民に福楽を満たしめ殊に婦女に安産の幸を得さしめ給へる霊験なりとの神勅を感得給へり。大師夢醒て奇異の想をな

し、是に於て壇を築き籬を結び崇めて以て神木となす。近世に至り、遠近の婦女争て此杉葉を乞ひ、懐に附け以て安産の守となすに

必ず効験あり。之を以て本町の産婦は懐妊後着帯せざるも会て難産の憂なしとし仰ぐべく又尊むべき事にぞありける。         .

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村の鎮守さま 八幡宮

万葉集を携えて

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