蜊江神社

滋賀県守山市笠原町

地蔵院

毘沙門堂

西源寺(観音堂)

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蜊江神社の指定文化財

蜊江神社境内は、本殿の他に地蔵院や毘沙門堂を、さらに域外鳥居前に観音堂(西源寺)を配置する神仏習合の跡を伝えていて、

全国的に見ても非常に貴重な事例である。毎夏、僧侶によって神前で行われる大般若経の転読も、神仏習合時の習俗とすることが

でき、その際に読まれる大般若経理趣分は、書体や紙質から鎌倉時代の作と考えられる。                         .

また、天部形立像、女神像、化仏は毘沙門堂に保存されていた。天部形立像は奈良時代後期、女神像、化仏は平安時代後期の作例

と考えられる。天部形立像はその特徴から吉祥天を表した仏像と推察できる。この時代の仏像は、奈良の唐招提寺や法華寺などで十

数例が知られているだけど、県内では最古級となる。                                                 .

本殿の狛犬一対と阿形の一躯は、その造形から鎌倉時代前期の年代が考えられる。全国的にも鎌倉時代に遡る狛犬は少なく、貴重な

作例である。                                                                         .

鰐口は神社の本地堂の地蔵院に懸けられていたもので、直径30cmを超える大型品である。銘帯に「吉祥寺江州播磨田」「永仁七年己

亥(1299)二月廿日」が刻まれていることから、鎌倉時代の鰐口で吉祥寺から伝わるものであることがわかる。              .

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村の鎮守さま 蜊江神社

万葉集を携えて

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