八幡神社
大津市大石龍門町
社伝天暦二年の創祀といふは、所謂興福寺官務牒によりたるものならん。
正平七年の棟札に、古来椋本大明神と大石大明神の二社なりしを衆議によりて一社としたりと記し、
次に当庄開発護持の明神といひて椋本明神を正殿とし、左右に大石の神と稲荷神とを合祀するを記す。
而して氏人に橘氏、秦氏の連名ありて住民が土地開墾の祖神を祀るというもの、其鎮座の早きを知るべし。
龍門は古風土記に近江国の名所として記されし古地なれば、和銅以前より著名の古地なり。
その古地に此血開墾の神といふもの又其鎮座年代の古を知るべし。
正平の棟札に秦氏一族の連名あり、龍門の一部に畑屋村ある等秦氏と関係の深きを証す。
慶長十年膳所城主は神領五段を社納したり、其寄附状に、「大石龍門村 八幡宮」と見へ、此時より当社を八幡宮と記せり。
乃ち古への椋本明神より八幡神になりしなり。
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