五百井神社

滋賀県栗東市下戸山

「式内蘆井神社」碑

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式内社廬井神社(五百井神社)の坐すこの地が廬井である。なお、『延喜式』に「蘆井神社」とあるが、廬井神社が正しい。

廬井川とは、草津川の上流の金勝川のことであるが、『近江栗太郡志』には、「金勝村より山田村に至る間を五百井川と称す」とある。

『日本書紀』天武天皇上元年七月の条に、

「近江の将犬養連五十君、中道より至りて、村屋に留りて、別将廬井造鯨を遣して、二百の精兵を率て、将軍の営を衝く」とあり、

この廬井造鯨は当地の一族とも、美濃の一族ともいわれる。

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『夫木集』に

近江なる廬井川の水すみて千歳の数の見へ渡るかな

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冷泉院の御時、大嘗会の悠紀の歌  廬井川

国も狭に作れる御田の田に立てる廬井川の水のさやけさ     (能宣集1・149)

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村の鎮守さま 五百井神社

万葉集を携えて

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