壽泉神社

滋賀県栗東市伊勢落

 

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葉山村大字伊勢落に鎮座す、祭神瓊々杵尊なり。

明治以前は十禅師社と称したれば、日吉社領若くは延暦寺領たりし時十禅師を分祀したるものならん。

壽泉は十禅師より転訛して改名したる所なり。

当社は始め相坂山東麓に鎮座ありしを永正五年今の地に移せり。

現在の境内より接続地に亘りて数個の古墳あり。悉く中世墳盗の災に試堀せらるるも、石槨の巨石は依然として存し、

里人は往々金環、曲玉、斎瓶等を拾得す。

されば遠き古へより此地には祖先の霊地として古墳群の中央に祖神祠の祀られしに、永正に至り村人の便宜より

十禅師社を此地に移し、やがて新家に本家を奪われたるものなるを推想せしむ。

社記によれば、当社は天暦七年に小槻宿禰の勧請せし所と見ゆ。近江與地志略に伊勢落村に十禅師宮ありと記す。

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村の鎮守さま 壽泉神社

万葉集を携えて

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