石川県

河北郡津幡町

倶利加羅峠・津幡公園

あをによし 奈良を来離れ 天離る

 鄙にはあれど 我が背子を・・・

巻17−4008

河北郡津幡町

倶利加羅峠・津幡公園

玉桙の 道の神たち 賄はせむ

 我が思ふ君を なつかしみせよ

巻17−4009

河北郡津幡町

倶利加羅峠・津幡公園

うら恋し 我が背の君は なでしこが

 花にもがもな 朝な朝な見む

巻17−4010

羽咋郡宝達志水町出浜

千里浜なぎさドライブウェー

志雄道から 直越え来れば 羽咋の海

 朝なぎしたり 舟楫もがも

巻17−4025

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

東の 野にかぎろひの 立つ見えて

 かへり見すれば 月かたぶきぬ

巻1−48

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−142

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

御民我れ 生ける験あり 天地の

 栄ゆる時に あへらく思へば

巻6−996

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

春の園 紅にほふ 桃の花

 下照る道に 出で立つ娘子

巻19−4139

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

士やも 空しくあるべき 万代に

 語り継ぐべき 名は立てずして

巻6−978

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

立山に 降り置ける雪を 常夏に

 見れども飽かず 神からならし

巻17−4001

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

若ければ 道行き知らじ 賄はせむ

 黄泉の使 負ひて通らせ

巻5−905

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

銀も 金も玉も 何せむに

 まされる宝 子にしかめやも

巻5−803

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

海神の 豊旗雲に 入日さし

 今夜の月夜 さやけくありこそ

巻1−15

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

我れも見つ 人にも告げむ 勝鹿の

 真間の手児名が 奥城ところ

巻3−432

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

あしひきの 山坂越えて 行きかはる

 年の緒長く しなざかる 越にし・・・

巻19−4154

羽咋郡宝達志水町

臼ケ峰頂上

籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち

 この岡に 菜摘ます子・・・

巻1−1

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山

 今日見れば 木立茂しも 幾代神びぞ

巻17−4026

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

雨晴れて 清く照りたる この月夜

 またさらにして 雲なたなびき

巻8−1569

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

白波の 寄する磯みを 漕ぐ舟の

 楫取る間なく 思ほえし君

巻17−3961

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

ひさかたの 雨間も置かず 雲隠り

 鳴きぞ行くなる 早稲田雁がね

巻8−1566

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

大君の 任きのまにまに 取り持ちて

 任ふる国の 年の内の・・・

巻18−4116

写真・田村氏HPより借用

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

大君の 遠の朝廷と 任きたまふ

 官のまにま み雪降る・・・

巻18−4113

写真・田村氏HPより借用

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

ぬばたまの 月に向ひて ほととぎす

 鳴く音遥けし 里遠みかも

巻17−3988

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

白雪の 降り敷く山を 越え行かむ

 君をぞもとな 息の緒に思ふ

巻19−4281

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

かきつはた 衣に摺り付け ますらをの

 着襲ひ猟する 月は来にけり

巻17−3921

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

今日のため と思ひて標めし あしひきの

 峰の上の桜 かく咲きにけり

巻19−4151

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

新しき 年の初めは いや年に

 雪踏み平し 常かくにもが

巻19−4229

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

うぐひすの 鳴き散らすらむ 春の花

 いつしか君と 手折りかざさむ

巻17−3966

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

あしひきの 山はなくもが 月みれば

 同じき里を 心隔てつ

巻18−4076

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

辺に 立つ日近づく 飽くまでに

 相見て行かな 恋ふる日多けむ

巻17−3999

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

世間の 常なきことは 知るらむを

 心尽すな ますらをにして

巻19−4216

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

庭に降る 雪は千重敷く しかのみに

 思ひて君を 我が待たなくに

巻17−3960

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

さ百合花 ゆりも逢はむと 思へこそ

 今のまさかも うるはしみすれ

巻18−4088

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

秋の田の 穂向き見がてり 我が背子が

 ふさ手折り来る をみなへしかも

巻17−3943

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

立ちて居て 待てど待ちかね 出でて来

 君にここに逢ひ かざしつる萩

巻19−4253

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

あしひきの 山きへなりて 遠けども

 心し行けば 夢に見えけり

巻17−3981

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

あしひきの 山辺に居れば ほととぎす

 木の間立ち潜き 鳴かぬ日はなし

巻17−3911

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

志雄道から 直越え来れば 羽咋の海

 朝なぎしたり 舟楫もがも

巻17−4025

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

我れなしと なわび我が背子 ほととぎす

 鳴かむ五月は 玉を貫かさね

巻17−3997

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

我が欲りし 雨は降り来ぬ かくしあらば

 言挙げせずとも 年は栄えむ

巻18−4124

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

あしひきの 山桜花 一目だに

 君とし見てば 我れ恋ひめやも

巻17−3970

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

山狭に 咲ける桜を ただ一目

 君に見せてば 何をか思はむ

巻17−3967

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

春の花 今は盛りに にほふらむ

 折りてかざさむ 手力もがも

巻17−3965

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

ますらをの 心思ほゆ 大君の

 御言の幸を 聞けば貴み

巻18−4095

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

大宮の 内にも外にも 光るまで

 降れる白雪 見れど飽かぬかも

巻17−3926

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

大伴の 遠つ神祖の 奥城は

 しるく標立て 人の知るべく

巻18−4096

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

うぐひすの 鳴きし垣内に にほへりし

 梅この雪に うつろふらむか

巻19−4287

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

秋風の 吹き扱き敷ける 花の庭

 清き月夜に 見れど飽きぬかも

巻20−4453

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

あらたまの 年行き返り 春立たば

 まづ我がやどに うぐひすは鳴け

巻20−4490

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

うつせみの 世は常なしと 知るものを

 秋風寒み 偲ひつるかも

巻3−465

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

さを鹿の 朝立つ野辺の 秋萩に

 玉と見るまで 置ける白露

巻8−1598

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

なでしこが その花にもが 朝な朝な

 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ

巻3−408

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

隠りのみ 居ればいぶせみ 慰むと

 出で立ち聞けば 来鳴くひぐらし

巻8−1479

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

雨隠り 心いぶせみ 出で見れば

 春日の山は 色づきにけり

巻8−1568

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

雲隠り 鳴くなる雁の 行きて居む

 秋田の穂立 繁くし思ほゆ

巻8−1567

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

雨晴れて 清く照りたる この月夜

 またさらにして 雲なたなびき

巻8−1569

羽咋郡宝達志水町

石仏地区

山吹の 茂み飛び潜く うぐひすの

 声を聞くらむ 君は羨しも

巻17−3971

羽咋郡宝達志水町

下石

うち霧らし 雪は降りつつ しかすがに

 我家の園に うぐひす鳴くも

巻8−1441

羽咋郡宝達志水町

下石

剣大刀 いよよ磨ぐべし いにしへゆ

 さやけく負ひて 来にしその名ぞ

巻20−4467

羽咋郡宝達志水町

下石

紅は うつろふものぞ 橡の

 なれにし衣に なほしかめやも

巻18−4109

羽咋郡宝達志水町

下石

あしひきの 山の木末の ほよ取りて

 かざしつらくは 千年寿くとぞ

巻18−4136

羽咋郡宝達志水町

下石

新しき 年の初めの 初春の

 今日降る雪の いやしけ吉事

巻20−4516

羽咋郡宝達志水町

下石

明日よりは 継ぎて聞こえむ ほととぎす

 一夜のからに 恋ひわたるかも

巻18−4069

写真・田村氏HPより借用

羽咋市千里浜海岸

なぎさドライブウェー北端

志雄道から 直越え来れば 羽咋の海

 朝なぎしたり 舟楫もがも

巻17−4025

輪島市門前町剣地

剣地大橋畔

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川

 清き瀬ごとに 水占延へてな

巻17−4028

輪島市鳳至町

奥津姫神社

沖つ島 い行き渡りて 潜くちふ

 鰒玉もが 包みて遣らむ

巻18−4103

珠洲市飯田町春日通

春日神社

珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば

 長浜の浦に 月照りにけり

巻17−4029

珠洲市上戸町南方

柳田神社

珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば

 長浜の浦に 月照りにけり

巻17−4029

鳳珠郡穴水町川島町

長谷部神社

珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば

 長浜の浦に 月照りにけり

巻17−4029

写真・田村氏HPより借用

鳳珠郡能登町恋路

体験交流施設「ラブロ恋路」

珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば

 長浜の浦に 月照りにけり

巻17−4029

七尾市和倉温泉

シーサイドパーク

鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山

 今日見れば 木立茂しも 幾代神びぞ

巻17−4026

七尾市和倉温泉

シーサイドパーク

香島より 熊来をさして 漕ぐ舟の

 楫取る間なく 都し思ほゆ

巻17−4027

七尾市府中町

円山病院本館

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川

 清き瀬ごとに 水占延へてな

巻17−4028

写真・田村氏HPより借用

七尾市中島町宮前

久麻加夫都阿良加志比古神社

はしたての 熊木酒屋に

 まぬらる奴 わし

さすひ立て 率て来なましを

 まぬらる奴 わし

巻16−3878〜80

七尾市中島町上町

熊木川上町橋畔・水辺公園

はしたての 熊木のやらに

 新羅斧 落し入れ わし 

かけてかけて な泣かしそね

 浮き出づるやと見む わし

巻16−3878

七尾市中島町

机島

香島嶺の 机の島の しただみを

 い拾ひ持ち来て 石もち・・・

巻16−3880

七尾市能登島曲町

のとじま臨海公園水族館

鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山

 今日見れば 木立茂しも 幾代神びぞ

巻17−4026

金沢市小立野

石川氏宅

東風 いたく吹くらし 奈呉の海人の

 釣する小舟 漕ぎ隠るみゆ

巻17−4017

写真提供・田村泰秀氏

能美市辰口町緑ケ丘

旅亭 万葉

栲衾 之良山風の 寝なへども

 子ろがおそきの あろこそえしも

巻14−3509

パンフレットの写真使用

能美市辰口町緑ケ丘

旅亭 万葉

香島嶺の 机の島の しただみを

 い拾ひ持ち来て 石もち・・・

巻16−3880

パンフレットの写真使用

能美市辰口町緑ケ丘

旅亭 万葉

鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山

 今日見れば 木立茂しも 幾代神びぞ

巻17−4026

パンフレットの写真使用

白山市尾添

一里野温泉・開成社入口

栲衾 之良山風の 寝なへども

 子ろがおそきの あろこそえしも

巻14−3509

万葉集 万葉歌碑 石川県

万葉集を携えて

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