高知県

安芸郡東洋町野根

伏越鼻バス停

伏越ゆ 行かましものを まもらふに

 うち濡らさえぬ 波数まずして

巻7−1387

安芸郡奈半利町横町

国道55線北

繩の浦に 塩焼く煙 夕されば

 行き過ぎかねて 山にたなびく

巻3−354

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ますらをの 呼び立てしかば さを鹿の

 胸別け行かむ 秋野萩原

巻20−4320

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

紅に 衣染めまく 欲しけども

 着てにほはばか 人の知るべき

巻7−1297

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

栲領巾の 鷺坂山の 白つつじ

 我れににほはに 妹に示さむ

巻9−1694

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

奈良山の 児手柏の 両面に

 かにもかくにも 佞人が伴

巻16−3836

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

五月山 卯の花月夜 ほととぎす

 聞けども飽かず また鳴かぬかも

巻10−1953

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

馬棚越しに 麦食む駒の 罵らゆれど

 なほし恋しく 思ひかねつも

巻12−3096

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ちはやぶる 神の社し なかりせば

 春日の野辺に 粟蒔かましを

巻3−404

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

梨棗 黍に粟つぎ 延ふ葛の

 後も逢はむと 葵花咲く

巻16−3834

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

蓮葉は かくこそあるもの 意吉麻呂が

 家なるるものは 芋の葉にあらし

巻16−3826

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

いにしへに 恋ふる鳥かも 弓弦葉の

 御井の上より 鳴き渡り行く

巻2−111

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あかねさす 紫野行き 標野行き

 野守は見ずや 君が袖振る

巻1−20

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

玉箒 刈り来鎌麻呂 むろの木と

 棗が本と かき掃かむため

巻16−3830

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

父母が 殿の後方の ももよ草

 百代いでませ 我が来るまで

巻20−4326

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

栲衾 新羅へいます 君が目を

 今日か明日かと 斎ひて待たむ

巻15−3587

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

入間道の 於保屋が原の いはゐつら

 引かばぬるぬる 我にな絶えそね

巻14−3378

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

打つ田には 稗はしあまた ありといへど

 選らえし我れぞ 夜をひとり寝る

巻11−2476

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

p莢に 延ひおほとれる 屎葛

 絶ゆることなく 宮仕へせむ

巻16−3855

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

春雨の しくしく降るに 高円の

 山の桜は いかにかあるらむ

巻8−1440

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

月草に 衣ぞ染むる 君がため

 斑の衣 摺らむと思ひて

巻7−1255

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ

 我れにな見えそ 水葱の羮

巻16−3829

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

雁がねの 寒く鳴きしゆ 水茎の

 岡の葛葉は 色づきにけり

巻10−2208

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

高円の 野辺のかほ花 面影に

 見えつつ妹は 忘れかねつも

巻8−1630

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

この里は 継ぎて霜や置く 夏の野に

 我が見し草は もみちたりけり

巻19−4268

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

さを鹿の 入野のすすき 初尾花

 いづれの時か 妹が手まかむ

巻10−2277

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

道の辺の いちしの花の いちしろく

 人皆知りぬ 我が恋妻は

巻11−2480

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

石つなの またをちかへり あをによし

 奈良の都を またも見むかも

巻6−1046

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我がやどの 穂蓼古幹 摘み生し

 実になるまでに 君をし待たむ

巻11−2759

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

み湯の上の 木群を見れば

 臣の木も 生ひ継ぎにけり

巻3−322の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

食薦敷き 青菜煮て来む 梁に

 行縢懸けて 休めこの君

巻16−3825

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

瓜食めば 子ども思ほゆ・・・

まなかひに・・・安寐し寝さぬ

巻5−802の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

大君の・・・蓬かづらき 酒みづき

 遊びなぐれど・・・面変りせず

巻18−4116の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす

 心は思へど 直に逢はぬかも

巻4−496

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

港葦に 交れる草の しり草の

 人皆知りぬ 我が下思ひは

巻11−2468

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

このゆゑに、

維摩大士は玉体を方丈に疾ましめ、

釈迦能仁は金容を双樹に掩したまへり

巻5−897の前詩一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我妹子に 逢はず久しも うましもの

 阿倍橘の 苔生すまでに

巻11−2750

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

浅緑 染め懸けたりと 見るまでに

 春の柳は 萌えにけるかも

巻10−1847

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

藤波の 花は盛りに なりにけり

 奈良の都を 思ほすや君

巻3−330

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

萩の花 尾花葛花 なでしこの花

 をみなへし また藤袴 朝顔の花

巻8−1538

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

南淵の 細川山に 立つ檀

 弓束巻くまで 人に知らえじ

巻7−1330

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし

 韓藍の花を 誰れか摘みけむ

巻7−1362

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

春の園 紅にほふ 桃の花

 下照る道に 出で立つ娘子

巻19−4139

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

麻衣 着ればなつかし 紀伊の国の

 妹背の山に 麻蒔く我妹

巻7−1195

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

しらぬひ 筑紫の綿は 身に付けて

 いまだは着ねど 暖けく見ゆ

巻3−336

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ほととぎす 待てど来鳴かず あやめぐさ

 玉に貫く日を いまだ遠みか

巻8−1490

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に

 溜まれる水の 玉に似たる見む

巻16−3837

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

いにしへに ありけむ人も 我がごとか

 三輪の檜原に かざし折りけむ

巻7−1118

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど

 夕影にこそ 咲きまさりけれ

巻10−2104

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

君なくは なぞ身装はむ 櫛笥なる

 黄楊の小櫛も 取らむとも思はず

巻9−1777

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

奥山の しきみが花の 名のごとや

 しくしく君に 恋ひわたりなむ

巻20−4476

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

上つ毛野 伊香保の沼に 植ゑ小水葱

 かく恋ひむとや 種求めけむ

巻14−3415

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ますらをと 思へるものを 大刀佩きて

 可爾波の田居に 芹ぞ摘みける

巻20−4456

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

恋ひつつも 稲葉かき別け 家居れば

 乏しくもあらず 秋の夕風

巻10−2230

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ひさかたの・・・はじ弓を

 手握り持たし・・・ますらをの伴

巻20−4465の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

春日野に 煙立つみゆ 娘子らし

 春野のうはぎ 摘みて煮らしも

巻10−1879

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

忘れ草 我が紐に付く 香具山の

 古りにし里を 忘れむがため

巻3−334

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

かきつはた 衣に摺り付け ますらをの

 着襲ひ猟する 月は来にけり

巻17−3921

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの

 雨うち降らば うつろひなむか

巻8−1485

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

なでしこが 花見るごとに 娘子らが

 笑まひのにほひ 思ほゆるかも

巻18−4114

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

上つ毛野 伊奈良の沼の 大藺草

 外に見しよは 今こそまされ

巻14−3417

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

今日降りし 雪に競ひて 我がやどの

 冬木の梅は 花咲きにけり

巻8−1649

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

梨棗 黍に粟つぎ 延ふ葛の

 後も逢はむと 葵花咲く

巻16−3834

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

道の辺の 尾花が下の 思ひ草

 今さらに何 物か思はむ

巻10−2270

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

岩代の 浜松が枝を 引き結び

 ま幸くあらば また帰り見む

巻2−141

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

蘭?を隔て、琴雛pゐるところなく

空しく令節を過ぐして

巻17−3967序の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

燈火の 光に見ゆる さ百合花

 ゆりも逢はむと 思ひそめてき

巻18−4087

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

山越えて 遠津の浜の 岩つつじ

 我が来るまでに ふふみてあり待て

巻7−1188

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

大伴淡等謹状

 梧桐の日本琴一面

 対馬の結石の山の孫枝なり

巻5−810題詞の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我が背子が やどの山吹 咲きてあらば

 やまず通はむ いや年のはに

巻20−4303

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あしひきの 山菅の根の ねもころに

 我れはぞ恋ふる 君が姿に

巻12−3051

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

石走る 垂水の上の さわらびの

 萌え出づる春に なりにけるかも

巻8−1418

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

葦垣の 中のにこ草 にこよかに

 我れと笑まして 人に知らゆな

巻11−2762

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我がやどは 軒のしだ草 生ひたれど

 恋忘れ草 見れどいまだ生ひず

巻11−2475

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我が背子が 捧げて持てる ほほがしは

 あたかも似るか 青き蓋

巻19−4204

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ

 寺井の上の 堅香子の花

巻19−4143

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ちちの実の 父の命 ははそ葉の

 母の命 おほろかに 心尽して

 思ふらむ その子なれやも

巻19−4164の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の

 知らえぬ恋は 苦しきものぞ

巻8−1500

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

いにしへの 人の植ゑけむ 杉が枝に

 霞たなびく 春は来ぬらし

巻10−1814

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

橘は 実さへ花さへ その葉さへ

 枝に霜降れど いや常葉の木

巻6−1009

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

からたちと 茨刈り除け 倉建てむ

 屎遠くまれ 櫛造る刀自

巻16−3832

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あしひきの 山下ひかげ かづらける

 上にやさらに 梅をしのはむ

巻19−4278

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

み吉野の 青根が岳の 蘿席

 誰れか織りけむ 経緯なしに

巻7−1120

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

居明かして 君をば待たむ ぬばたまの

 我が黒髪に 霜は降るとも

巻2−89

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

手に取れば 袖さへにほふ をみなへし

 この白露に 散らまく惜しも

巻10−2115

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

春の野に すみれ摘みにと 来し我れぞ

 野をなつかしみ 一夜寝にける

巻8−1424

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

大汝・・・ ちさの花 咲ける盛りに

・・・ すべもすべなさ

巻18−4106の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の

 うけらが花の 色に出なゆめ

巻14−3376

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

たらちねの 母がその業る 桑すらに

 願へば衣に 着るといふものを

巻7−1357

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

初春の 初子の今日の 玉箒

 手に取るからに 揺らく玉の緒

巻20−4493

歌碑右

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

君が行き 日長くなりぬ 山たづの

 迎へを行かむ 待つには待たじ

巻2−90

歌碑左

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

笹が葉の さやぐ霜夜に 七重着る

 衣に増せる 子ろが肌はも

巻20−4431

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

つぎねふ 山背道を 人夫の

 馬より行くに 己夫し

巻13−3314の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

梓弓 引きて緩へぬ ますらをや

 恋といふものを 忍びかねてむ

巻12−2987

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

印南野の 赤ら柏は 時はあれど

 君を我が思ふ 時はさねなし

巻20−4301

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あしひきの 山道も知らず 白橿の

 枝もとををに 雪の降れれば

巻10−2315

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

天平二年の正月・・・

梅は鏡前の粉を披く、

蘭は珮後の香を薫ず

巻5−815序の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

巨勢山の つらつら椿 つらつらに

 見つつ偲はな 巨勢の春野を

巻1−54

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−142

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

御園生の 竹の林に うぐひすは

 しば鳴きにしを 雪は降りつつ

19−4286

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

若草の 夫かあるらむ 橿の実の

 ひとりか寝らむ

巻9−1742

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あしひきの この片山に 二つ立つ

 櫟が本に 梓弓 八つ手挟み

巻16−3885の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

三栗の 那賀に向へる 曝井の

 絶えず通はむ そこに妻もが

巻9−1745

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我が園の 李の花か 庭に散る

 はだれのいまだ 残りてあるかも

巻19−4140

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

春されば まづさきくさの 幸くあらば

 後にも逢はむ な恋ひそ我妹

巻10−1895

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

山の際に 雪は降りつつ しかすがに

 この川楊は 萌えにけるかも

巻10−1848

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

真木の葉の しなふ背の山 しのはずて

 我が越え行けば 木の葉知りけむ

巻3−291

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

さね葛 後も逢はむと 夢のみに

 うけひわたりて 年は経につつ

巻11−2479

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ひさかたの・・・ 賢木の枝に

 しらか付け・・・ 君に逢はじかも

巻3−379の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

皇后紀伊の国に遊行して

熊野の岬に到りてその処の

御綱葉を取りて還る

巻2−90左注の一部

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

山ぢさの 白露重み うらぶれて

 心も深く 我が恋やまず

巻11−2469

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我がやどに もみつかへるて 見るごとに

 妹を懸けつつ 恋ひぬ日はなし

巻8−1623

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

奥山の 菅の葉しのぎ 降る雪の

 消なば惜しけむ 雨な降りそね

巻3−299

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

磯影の 見ゆる池水 照るまでに

 咲ける馬酔木の 散らまく惜しも

巻20−4513

歌碑左1

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

黄葉する 時になるらし 月人の

 桂の枝の 色づく見れば

巻10−2202

歌碑左2

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

橡の 衣は人皆 事なしと

 言ひし時より 着欲しく思ほゆ

巻7−1311

歌碑右2

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

我が門の 榎の実もり食む 百千鳥

 千鳥は来れど 君ぞ来まさぬ

巻16−3872

歌碑右1

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花

 君のみ見めや 戯奴さへに見よ

巻8−1461

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

日下江の 入江の蓮 花蓮

 身の盛り人 羨しきろかも

古事記歌謡95

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを

 いませ我が背子 見つつ偲はむ

巻20−4448

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる

 清き川原に 千鳥しば鳴く

巻6−925

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

黄葉の にほひは繁し しかれども

 妻梨の木を 手折りかざさむ

巻10−2188

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

み狩する 雁羽の小野の 櫟柴の

 なれはまさらず 恋こそまされ

巻12−3048

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

引馬野に にほふ榛原 入り乱れ

 衣にほはせ 旅のしるしに

巻1−57

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

足柄の わを可鶏山の かづの木の

 我を誘さねも 門さかずとも

巻14−3432

長岡郡大豊町栗生

定福寺・土佐豊永萬葉植物園

泊瀬の 斎槻が下に 我が隠せる妻

あかねさし 照れる月夜に 人見てむかも

巻11−2353

万葉集 万葉歌碑 高知県

万葉集を携えて

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