三重県

名張市平尾

名張駅前

我が背子は いづく行くらむ 沖つ藻の

 名張の山を 今日か越ゆらむ

巻1−43

名張市夏見

夏見廃寺展示館裏

磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど

 見すべき君が 在りと言はなくに

巻2−166

松阪市東黒部町

阿弥陀寺門前

ますらをの さつ矢手挟み 立ち向ひ

 射る円方は 見るにさやけし

円方の 港の洲鳥 波立てや

 妻呼びたてて 辺に近づくも

巻1−61・巻7−1162

鈴鹿市山辺町

山辺御井之碑

山辺の 御井を見がてり 神風の

 伊勢娘子ども 相見つるかも

巻1−81

多気郡明和町斎宮

史跡公園・斎王の森

我が背子を 大和へ遣ると さ夜更けて

 暁露に 我が立ち濡れし

巻2−105

多気郡明和町斎宮

歴史の道

我が背子を 大和へ遣ると さ夜更けて

 暁露に 我が立ち濡れし

巻1−105

多気郡明和町斎宮

歴史の道

ふたり行けど 行き過ぎかたき 秋山を

 いかにか君が ひとり越ゆらむ

巻2−106

鳥羽市答志町 答志島

八幡神社

釧着く 答志の崎に 今日もかも

 大宮人の 玉藻刈るらむ

巻1−41

鳥羽市浦村町

本浦公民館

御食つ国 志摩の海人ならし ま熊野の

 小舟に乗りて 沖辺漕ぐみゆ

巻6−1033

写真・HP「鳥羽の観光紹介」より借用

伊勢市二見町三津

土地竣功記念碑隣

神風の 伊勢の浜荻 折り伏せて

 旅寝やすらむ 荒き浜辺に

巻4−500

志摩市阿児町甲賀

阿児松原

安胡の浦に 舟乗りすらむ 娘子らが

 赤裳の裾に 潮満つらむか

巻15−3610

志摩市志摩町和具

和具漁港前小公園

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす

 心は思へど 直に逢はぬかも

巻4−496

志摩市志摩町片田

長田小公園近く交差点角

安胡の浦に 舟乗りすらむ 娘子らが

 赤裳の裾に 潮満つらむか

巻15−3610

津市広明町

三重県護国神社

水鳥の 立ちの急ぎに 父母に

 物言ず来にて 今ぞ悔しき

巻20−4337

津市広明町

三重県護国神社

真木柱 ほめて造れる 殿のごと

 いませ母刀自 面変りせず

巻20−4342

津市広明町

三重県護国神社

我ろ旅は 旅と思ほど 家にして

 子持ち痩すらむ 我が妻愛しも

巻20−4343

津市広明町

三重県護国神社

防人に 立たむ騒きに 家の妹が

 業るべきことを 言はず来ぬかも

巻20−4364

津市広明町

三重県護国神社

天地の 神を祈りて さつ矢貫き

 筑紫の島を さして行く我は

巻20−4374

津市広明町

三重県護国神社

母刀自も 玉にもがもや 戴きて

 みづらの中に 合へ巻かまくも

巻20−4377

津市白山町川口

医王寺・聖武天皇関宮址

河口の 野辺に廬りて 夜の経れば

 妹が手本し 思ほゆるかも

巻6−1029

四日市市大宮町

志?神社

後れにし 人を思はく 思泥の崎

 木綿取り垂でて 幸くとぞ思ふ

巻6−1031

四日市市松原町

聖武天皇社・旧碑

妹に恋ひ 吾の松原 見わたせば

 潮干の潟に 鶴鳴き渡る

巻6−1030

四日市市松原町

聖武天皇社・新碑

妹に恋ひ 吾の松原 見わたせば

 潮干の潟に 鶴鳴き渡る

巻6−1030

四日市市堂ヶ山町大沢

昭和幸福の村公園

あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の

 長々し夜を ひとりかも寝む

巻11−2802或本

写真・HP「百人一首の碑」より借用

万葉集 万葉歌碑 三重県

万葉集を携えて

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