橿原市

橿原市中曽司町

磐余神社

ま菅よし 宗我の川原に 鳴く千鳥

 間なし我が背子 我が恋ふらくは

巻12−3087

橿原市雲梯町

河俣神社

思はぬを 思ふと言はば 真鳥住む

 雲梯の杜の 神し知らさむ

巻12−3100

橿原市地黄町

人丸神社

秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる

 妹を求めむ 山道知らずも

巻2−208

橿原市今井町

今井まちなみ交流センター華甍

明日香川 しがらみ渡し 塞かませば

 流るる水も のどにかあらまし

巻2−197

橿原市大谷町

畝傍山口神社鳥居前

思ひあまり いたもすべなみ 玉たすき

 畝傍の山に 我れ標結ひつ

7−1335

橿原市大久保町

大久保公民館

春さらば かざしにせむと 我が思ひし

 桜の花は 散りゆけるかも

巻16−3786

橿原市白橿町

沼山古墳

香具山は 畝傍を愛しと 耳成と

 相争ひき 神代より・・・

香具山と 耳成山と 闘ひし時 

立ちて見に来し 印南国原

巻1−13・14

橿原市久米町

橿原神宮前駅

春過ぎて 夏来るらし 白栲の

 衣干したり 天の香具山

巻1−28

橿原市大軽町

春日神社

天飛ぶや 軽の社の 斎ひ槻

 幾代まであらむ 隠り妻ぞも

巻11−2656

橿原市石川町

剣池北堤

軽の池の 浦み行き廻る 鴨すらに

 玉藻の上に ひとり寝なくに

巻3−390

橿原市見瀬町

牟佐坐神社石段下左

・・・我妹子が やまず出で見し 軽の市に

 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に

巻2−207

橿原市東竹田町

竹田神社

うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴の

 間なく時なし 我が恋ふらくは

巻4−760

橿原市東竹田町

竹田の原橋欄干

うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴の

 間なく時なし 我が恋ふらくは

巻4−760

橿原市常磐町

春日神社

玉桙の 道は遠けど はしきやし

 妹を相見に 出でてぞ我が来し

巻9−1619

橿原市木原町

耳成公園木原池

耳成の 池し恨めし 我妹子が

 来つつ潜かば 水は涸れなむ

巻16−3788

橿原市醍醐町

醍醐池東堤

春過ぎて 夏来るらし 白栲の

 衣干したり 天の香具山

巻1−28

橿原市四分町

鷺栖神社

ひさかたの 天知らしぬる 君故に

 日月も知らず 恋ひわたるかも

巻2−200

橿原市別所町

別所池西南堤

藤原の 古りにし里の 秋萩は

 咲きて散りにき 君待ちかねて

巻10−2289

橿原市木之本町

畝傍都多本神社

哭沢の 神社に御瓶据ゑ 祈れども

 我が大君は 高日知らしぬ

巻2−202

橿原市南浦町

天香具山神社

ひさかたの 天の香具山 この夕

 霞たなびく 春立つらしも

巻10−1812

橿原市南浦町

天香具山神社

春過ぎて 夏来るらし 白栲の

 衣干したり 天の香具山

巻1−28

橿原市南浦町

天香具山西麓

大和には 群山あれど とりよろふ

 天の香具山 登り立ち・・・

巻1−2

橿原市妙法寺町

御厨子観音

百伝ふ 磐余の池に 鳴く鴨を

 今日のみ見てや 雲隠りなむ

巻3−416

橿原市南浦町

橿原万葉の森

水伝ふ 磯の浦みの 岩つつじ

 茂く咲く道を またも見むかも

巻2−185

橿原市南浦町

橿原万葉の森

高円の 野辺の秋萩 いたづらに

 咲きか散るたむ 見る人なしに

巻2−231

橿原市南浦町

橿原万葉の森

紅は うつろふものぞ 橡の

 なれにし衣に なほしかめやも

巻18−4109

橿原市南浦町

橿原万葉の森

我が園に 梅の花散る ひさかたの

 天より雪の 流れ来るかも

巻5−822

橿原市南浦町

橿原万葉の森

ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる

 清き川原に 千鳥しば鳴く

巻6−925

橿原市南浦町

橿原万葉の森

ほととぎす 鳴く声聞くや 卯の花の

 咲き散る岡に 葛引く娘子

巻10−1942

橿原市南浦町

橿原万葉の森

妹が見し 楝の花は 散りぬべし

 我が泣く涙 いまだ干なくに

巻5−798

橿原市南浦町

橿原万葉の森

いにしへに ありけむ人も 我がごとか

 三輪の檜原に かざし折りけむ

巻7−1118

橿原市南浦町

橿原万葉の森

我が園の 李の花か 庭に散る

 はだれのいまだ 残りてあるかも

巻19−4140

橿原市南浦町

古池

草枕 旅の宿りに 誰が夫か

 国忘れたる 家待たまくに

巻3−426

橿原市城殿町

本薬師寺

忘れ草 我が紐に付く 香具山の

 古りにし里を 忘れむがため

巻3−334

橿原市西池尻町

下中邸石垣

・・・玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の

 声も聞こえず 玉桙の・・・

巻2−207

橿原市西池尻町

下中邸石垣

大君は 神にしませば 赤駒の

 腹這ふ田居を 都と成しつ

巻19−4260

橿原市西池尻町

下中邸石垣

我が背子を 大和へ遣ると さ夜更けて

 暁露に 我が立ち濡れし

巻2−105

橿原市西池尻町

下中邸石垣

・・・畝傍の この瑞山は 日の緯の

 大き御門に 瑞山と 山さびいます

巻1−52

橿原市西池尻町

下中邸石垣

大君は 神にしませば 天雲の

 雷の上に 廬らせるかも

巻3−235

万葉集 万葉歌碑 奈良県 橿原市

万葉集を携えて

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