奈良県(明日香村・桜井市・橿原市・奈良市は別頁)

天理市櫟本町

和爾下神社

さし鍋に 湯沸かせ子ども 櫟津の

 檜橋より来む 狐に浴むさむ

巻16−3824

天理市布留

石上神宮

未通女らが 袖布留山の 瑞垣の

 久しき時ゆ 思ひき我れは

巻4−501

天理市杣之内町

石上神宮外苑公園

石上 布留の神杉 神びにし

 我れやさらさら 恋にあひにける

巻10−1927

天理市川原城町

天理市役所

我妹子や 我を忘らすな 石上

 袖布留川の 絶えむと思へや

巻12−3013

天理市川原城町

JR・近鉄天理駅前広場

石上 布留の高橋 高々に

 妹が待つらむ 夜ぞ更けにける

巻12−2997

天理市杉本町

前栽公民館

石上 布留の早稲田を 秀でずとも

 縄だに延へよ 守りつつ居らむ

巻7−1353

天理市西井戸堂町大門

山辺御県坐神社

飛ぶ鳥 明日香の里を 置きて去なば

 君があたりは 見えずかもあらむ

巻1−78

天理市長柄町

長柄運動公園

飛ぶ鳥 明日香の里を 置きて去なば

 君があたりは 見えずかもあらむ

巻1−78

天理市中山町

山辺の道・長岳寺北

衾ぢを 引手の山に 妹を置きて

 山道を行けば 生けりともなし

巻2−212

天理市柳本町

山辺の道・崇神天皇陵近く

玉かぎる 夕さり来れば さつ人の

 弓月が岳に 霞たなびく

巻10−1816

天理市萱生町

山辺の道・萱生集落北入口近く

あしひきの 山川の瀬の 鳴るなへに

 弓月が岳に 雲立ちわたる

巻7−1088

吉野郡大淀町下渕

鈴ケ森行者堂前

今しくは 見めやと思ひし み吉野の

 大川淀を 今日見つるかも

巻7−1103

吉野郡大淀町今木

仁王堂門横

藤波の 散らまく惜しみ ほととぎす

 今城の岡を 鳴きて越ゆなり

巻10−1944

吉野郡下市町下市

中央公園

春柳 葛城山に 立つ雲の

立ちても居ても 妹をしぞ思ふ

巻11−2453

吉野郡下市町下市

中央公園

よき人の よしとよく見て よしと言ひし

 吉野よく見よ よき人よく見

巻1−27

田村氏HPの写真借用

吉野郡下市町下市

中央公園

苦しくも 暮れゆく日かも 吉野川

 清き川原を 見れど飽かなくに

巻9−1721

田村氏HPの写真借用

吉野郡吉野町千股

葛上白石神社前

宇治間山 朝風寒し 旅にして

 衣貸すべき 妹もあらなくに

巻1−75

吉野郡吉野町楢井

老人福祉センター中荘温泉

滝の上の 三船の山ゆ 秋津辺に

 来鳴き渡るは 誰れ呼子鳥

巻9−1713

吉野郡吉野町宮滝

中荘小学校

吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に

 宮柱 太敷きませば・・・

見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の

 絶ゆることなく またかへり見む

巻1−36・37

吉野郡吉野町宮滝

吉野歴史資料館

かはづ鳴く 吉野の川の 滝の上の

 馬酔木の花ぞ はしに置くなゆめ

巻10−1868

匿名さんの写真提供

吉野郡吉野町喜佐谷

桜木神社

み吉野の 象山の際の 木末には

 ここだも騒く 鳥の声かも

巻6−924

吉野郡吉野町菜摘

十二柱神社

吉野なる 菜摘の川の 川淀に

 鴨ぞ鳴くなる 山蔭にして

巻3−375

吉野郡吉野町吉野山

吉野駅前広場

よき人の よしとよく見て よしと言ひし

 吉野よく見よ よき人よく見

巻1−27

吉野郡吉野町子守

吉野水分神社

神さぶる 岩根こごしき み吉野の

 水分山を 見れば悲しも

巻7−1130

吉野郡東吉野村高見山頂

高角神社

我妹子を いざ見の山を 高みかも

 大和の見えぬ 国遠みかも

巻1−44

宇陀市榛原区萩原

榛原小学校

君が家に 我が住坂の 家道をも

 我れは忘れじ 命死なずは

巻4−504

宇陀市榛原区あかね台

わかくさ公園

宇陀の野の 秋萩しのぎ 鳴く鹿も

 妻に恋ふらく 我れには増さじ

巻8−1609

宇陀市榛原区萩原

鳥見山公園

うかねらふ 跡見山雪の いちしろく

 恋ひば妹が名 人知らむかも

巻10−2346

宇陀市榛原区山辺三

伝山部赤人墓

あしひきの 山谷越えて 野づかさに

 今は鳴くらむ うぐひすの声

巻17−3915

宇陀市榛原区篠楽

極楽寺

遠つ人 猟道の池に 住む鳥の

 立ちても居ても 君をしぞ思ふ

巻12−3089

宇陀市榛原区下井足

榛原西小学校 碑表

大君は 神にしませば 真木の立つ

 荒山中に 海を成すかも

巻3−241

宇陀市榛原区下井足

榛原西小学校 碑陰

やすみしし 我が大君 高照らす

 我が日の御子の 馬並めて・・・

ひさかたの 天行く月を 網に刺し

 我が大君は 蓋にせり

巻3−239・240

宇陀市榛原区池上

蓮昇寺

池神の 力士舞かも 白鷺の

 桙啄ひ持ちて 飛び渡るらむ

巻16−3831

宇陀市榛原区八滝

文彌麻呂墓

さを鹿の 来立ち鳴く野の 秋萩は

 露霜負ひて 散りにしものを

巻8−1580

宇陀市榛原区赤埴

赤埴甲区集会場

大和の 宇陀の真埴の さ丹付かば

 そこもか人の 我を言なさむ

巻7−1376

宇陀市大宇陀区下竹

奈良県畜産試験場

大和の 宇陀の真埴の さ丹付かば

 そこもか人の 我を言なさむ

巻7−1376

宇陀市大宇陀区迫間

かぎろひの丘

安騎の大野に 旗すすき 小竹を押しなべ

 草枕 旅宿りせす・・・

巻1−45

宇陀市大宇陀区迫間

かぎろひの丘

東の 野にかぎろひの 立つ見えて

 かへり見すれば 月かたぶきぬ

巻1−48

宇陀市大宇陀区迫間

阿紀神社

阿騎の野に 宿る旅人 うち靡き

 寐も寝らめやも いにしへ思ふに

巻1−46

宇陀市大宇陀区迫間

区役場前庭

日並の 皇子の命の 馬並めて

 み狩立たしし 時は来向ふ

巻1−49

宇陀市大宇陀区上新

神楽岡神社

ま草刈る 荒野にはあれど 黄葉の

 過ぎにし君が 形見とぞ来し

巻1−47

宇陀市大宇陀区中庄

阿騎野人麻呂公園・像台座

東の 野にかぎろひの 立つ見えて

 かへり見すれば 月かたぶきぬ

巻1−48

山辺郡山添村毛原

毛原廃寺跡

山辺の 御井を見がてり 神風の

 伊勢娘子ども 相見つるかも

巻1−81

生駒市東新町

市役所

露霜の 秋さり来れば 生駒山

 飛火が岳に 萩の枝を・・・

巻6−1047

生駒市俵口町

生駒山麓公園

露霜の 秋さり来れば 生駒山

 飛火が岳に 萩の枝を・・・

巻6−1047

生駒市俵口町

生駒山麓公園

難波津を 漕ぎ出て見れば 神さぶる

 生駒高嶺に 雲ぞたなびく

巻20−4380

生駒市俵口町

生駒山麓公園

妹に逢はず あらばすべなみ 岩根踏む

 生駒の山を 越えてぞ我が来る

巻15−3590

生駒市俵口町

生駒山麓公園

君があたり 見つつも居らむ 生駒山

 雲なたなびき 雨は降るとも

巻12−3032

生駒市俵口町

生駒山麓公園

夕されば ひぐらし来鳴く 生駒山

 越えてぞ我が来る 妹が目を欲り

巻15−3589

生駒市俵口町

生駒山麓公園

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山

 うち越え来れば 黄葉散りつつ

巻10−2201

生駒市菜畑

生駒山上遊園地・回転展望台

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山

 うち越え来れば 黄葉散りつつ

巻20−4380

生駒市西畑町

暗越奈良街道・暗峠

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山

 うち越え来れば 黄葉散りつつ

巻20−4380

生駒市小瀬町

大瀬中学校

夕されば ひぐらし来鳴く 生駒山

 越えてぞ我が来る 妹が目を欲り

巻15−3589

生駒市小明町

生駒総合公園

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山

 うち越え来れば 黄葉散りつつ

巻10−2201

生駒市高山町

高山竹林園

妹に逢はず あらばすべなみ 岩根踏む

 生駒の山を 越えてぞ我が来る

巻15−3590

生駒市北大和

四季の森公園

君があたり 見つつも居らむ 生駒山

 雲なたなびき 雨は降るとも

巻12−3032

生駒市西松ヶ丘

芸術会館・美楽来

君があたり 見つつも居らむ 生駒山

 雲なたなびき 雨は降るとも

巻12−3032

大和郡山市北郡山町

平城西市歴史跡

西の市に ただひとり出でて 目並べず

 買ひてし絹の 商じこりかも

巻7−1264

大和郡山市下三橋町

佐保川堤防

佐保川の 清き河原に 鳴く千鳥

 かはづと二つ 忘れかねつも

巻7−1123

磯城郡三宅町伴堂

太子道沿い・融観寺近く

うちひさつ 三宅の原ゆ 直土に

 足踏み貫き 夏草を・・・

父母に 知らせぬ子ゆゑ 三宅道の

 夏野の草を なづみ来るかも

巻13−3295・3296

生駒郡三郷町立野

三郷駅西

我が行きは 七日は過ぎじ 龍田彦

 ゆめこの花を 風にな散らし

巻9−1748

生駒郡三郷町立野

三郷駅西・盤瀬の杜

神なびの 石瀬の社の 呼子鳥

 いたくな鳴きそ 我が恋まさる

巻8−1419

生駒郡三郷町立野南

龍田本宮拝殿横

・・・山おろし 風な吹きそと うち越えて

 名に負へる社に 風祭せな

巻9−1751

田村氏HPの写真借用

生駒郡斑鳩町法隆寺南3丁目

上宮遺跡公園

斑鳩の 因可の池の よろしくも

 君を言はねば 思ひぞ我がする

巻12−3020

香芝市穴虫峠

国道165線沿い

大坂を 我が越え来れば 二上に

 黄葉流る しぐれ降りつつ

巻10−2185

香芝市下田西

総合体育館駐車場横

あかねさす 紫野行き 標野行き

 野守は見ずや 君が袖振る

巻1−20

香芝市下田西

総合体育館駐車場横

紫草の にほへる妹を 憎くあらば

 人妻ゆゑに 我れ恋ひめやも

巻1−21

香芝市下田西

中央公民館

うつそみの 人にある我れや 明日よりは

 二上山を 弟背と我が見む

巻2−165

香芝市下田西

中央公民館

あしひきの 山のしづくに 妹待つと

 我れ立ち濡れぬ 山のしづくに

我を待つと 君が濡れけむ あしひきの

 山のしづくに ならましものを

巻2−107・108

香芝市逢坂4丁目

逢坂公民館

大坂を 我が越え来れば 二上に

 黄葉流る しぐれ降りつつ

巻10−2185

香芝市今泉

志津美神社

片岡の この向つ峰に 椎蒔かば

 今年の夏の 蔭にならむか

巻7−1099

北葛城郡広陵町百済

百済寺

百済野の 萩の古枝に 春待つと

 居りしうぐひす 鳴きにけむかも

巻8−1431

葛城市当麻

健民グランド南

あしひきの 山のしづくに 妹待つと

 我れ立ち濡れぬ 山のしづくに

巻2−107

葛城市当麻

休養センター前

うつそみの 人にある我れや 明日よりは

 二上山を 弟背と我が見む

巻2−165

葛城市当麻二上山

雄岳山中

大坂を 我が越え来れば 二上に

 黄葉流る しぐれ降りつつ

巻10−2185

葛城市柿本

柿本神社

春柳 葛城山に 立つ雲の

立ちても居ても 妹をしぞ思ふ

巻11−2453

葛城市柿本

新庄駅前東

秋山に 霜降り覆ひ 木の葉散り

 年は行くとも 我れ忘れめや

巻10−2243

葛城市柿本

近鉄新庄駅前・ひとまる橋欄干

春柳 葛城山に 立つ雲の

立ちても居ても 妹をしぞ思ふ

巻11−2453

御所市旭町

御所小学校横

春柳 葛城山に 立つ雲の

立ちても居ても 妹をしぞ思ふ

巻11−2453

御所市船路

木谷氏宅

子らが名に 懸けのよろしき 朝妻の

 片山崖に 霞たなびく

巻10−1818

御所市船路

木谷氏宅

草枕 旅の宿りに 誰が夫か

 国忘れたる 家待たまくに

巻3−426

御所市高天

高天寺橋本院駐車場

葛城の 高間の草野 早知りて

 標刺さましを 今ぞ悔しき

巻7−1337

御所市森脇

葛城一言主神社

葛城の 襲津彦真弓 新木にも

 頼めや君が 我が名告りけむ

巻11−2639

御所市古瀬

阿吽寺

巨勢山の つらつら椿 つらつらに

 見つつ偲はな 巨勢の春野を

巻1−54

五條市岡町

荒坂峠

たまきはる 宇智の大野に 馬並めて

 朝踏ますらむ その草深野

巻1−4

五條市今井町

荒木神社

かくしてや なほやまもらむ 大荒木の

 浮田の社の 標にあらなくに

巻11−2839

五條市小島町

栄山寺

苦しくも 暮れゆく日かも 吉野川

 清き川原を 見れど飽かなくに

巻9−1721

五條市南阿田

亀田氏宅

阿太人の 梁打ち渡す 瀬を早み

 心は思へど 直に逢はぬかも

巻11−2699

五條市西阿田

行円寺裏山

葛原 靡く秋風 吹くごとに

 阿太の大野の 萩の花散る

巻10−2096

五條市大野新田

阿太峯神社

葛原 靡く秋風 吹くごとに

 阿太の大野の 萩の花散る

巻10−2096

五條市上野

国道24号線・真土峠手前

あさもよし 紀伊人羨しも 真土山

 行き来と見らむ 紀伊人羨しも

巻1−55

五條市相谷町

真土山 赤井氏館跡そば

あさもよし 紀伊人羨しも 真土山

 行き来と見らむ 紀伊人羨しも

巻1−55

五條市相谷町

真土山峠 飛び越え石近く

あさもよし 紀伊へ行く君が 真土山

 越ゆらむ今日ぞ 雨な降りそね

巻9−1680

五條市相谷町

真土山峠 飛び越え石近く

白栲に にほふ真土の 山川に

 我が馬なづむ 家恋ふらしも

巻7−1192

五條市西吉野町宗川野

名迫氏宅

百済野の 萩の古枝に 春待つと

 居りしうぐひす 鳴きにけむかも

巻8−1431

万葉集 万葉歌碑 奈良県

万葉集を携えて

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