桜井市

桜井市三輪

大神神社

味酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の

 山の際に い隠るまで・・・

三輪山を しかも隠すか 雲だにも

 心あらなも 隠さふべしや

巻1−17・18

桜井市三輪

大神神社外苑・大美和苑休憩所前

巻1−18・巻4−712

巻8−1517・巻9−1684

桜井市三輪

山辺の道・狭井川近く

味酒 三輪の社の 山照らす

 秋の黄葉の 散らまく惜しも

巻8−1517

大神神社宝物殿の右側に移設

桜井市三輪

芝運動公園

三輪山を しかも隠すか 雲だにも

 心あらなも 隠さふべしや

巻1−18

桜井市三輪

平等寺

我が衣 色どり染めむ 味酒

 三室の山は 黄葉しにけり

巻7−1094

桜井市三輪

志貴御県坐神社・磯城瑞籬宮伝承地

磯城島の 大和の国に 人ふたり

 ありとし思はば 何か嘆かむ

巻13−3249

桜井市茅原

山辺の道・玄賓庵近く

山吹の 立ちよそひたる 山清水

 汲みに行かめど 道の知らなく

巻2−158

桜井市茅原

井寺池近く

いにしへに ありけむ人も 我がごとか

 三輪の檜原に かざし折りけむ

巻7−1118

桜井市茅原

井寺池中央堤

香具山は 畝傍を愛しと 耳成と 相争ひき

神代より かくにあるらし いにしへも

しかにあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき

巻1−13

桜井市茅原

井寺池北岸

みもろは 人の守る山 本辺は

馬酔木花咲き 末辺は 椿花咲く

 うらぐはし 山ぞ 泣く子守る山

巻13−3222

桜井市茅原

井寺池北・桧原台地

鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の

 檜原の山を 今日見つるかも

巻7−1092

桜井市茅原

桧原神社近く

いにしへの 人の植ゑけむ 杉が枝に

 霞たなびく 春は来ぬらし

巻10−1814

桜井市茅原

山辺の道・穴師川近く

三輪山の 山辺真麻木綿 短木綿

 かくのみからに 長くと思ひき

巻2−157

桜井市箸中車谷

山辺の道・穴師川沿い

巻向の 山辺響みて 行く水の

 水沫のごとし 世の人我れは

巻7−1269

桜井市箸中車谷

山辺の道・穴師川沿い

穴師川 川波立ちぬ 巻向の

 弓月が岳に 雲居立てるらし

巻7−1087

桜井市箸中車谷

山辺の道・堀井氏宅前庭

あしひきの 山かも高き 巻向の

 崖の小松に み雪降りくる

巻10−2313

桜井市箸中車谷

山辺の道・堀井氏宅前畑地

あしひきの 山川の瀬の 鳴るなへに

 弓月が岳に 雲立ちわたる

巻7−1088

桜井市穴師

山辺の道・堀井氏東側植込み

ぬばたまの 夜さり来れば 巻向の

 川音高しも あらしかも疾き

巻7−1101

桜井市穴師

山辺の道・兵主神社南

みもろの その山なみに 子らが手を

 巻向山は 継ぎしよろしも

巻7−1093

井市穴師

兵主神社・相撲神社

巻向の 檜原もいまだ 雲居ねば

 小松が末ゆ 沫雪流る

巻10−2314

桜井市穴師

穴師坐兵主神社

天雲に 近く光りて 鳴る神の

 見れば畏し 見ねば悲しも

巻7−1369

桜井市穴師

山辺の道・景行陵南

味酒 三輪の山 あをによし 奈良の山の

 山の際に い隠るまで・・・

三輪山を しかも隠すか 雲だにも

 心あらなも 隠さふべしや

巻1−17・18

桜井市金屋

海柘榴市観音への入口

紫は 灰さすものぞ 海石榴市の

 八十の衢に 逢へる子や誰れ

巻12−3101

桜井市金屋

佛教傳承地之碑隣

夕さらず かはづ鳴くなる 三輪川の

 清き瀬の音を 聞かくしよしも

巻10−2222

桜井市金屋

初瀬川畔

こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は

走出の よろしき山の 出立の くはしき山ぞ

 あたらしき 山の荒れまく惜しも

巻13−3331

桜井市金屋

大三輪病院近く

苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎

 狭野の渡りに 家もあらなくに

巻3−265

桜井市外山

市水道局前

磯城島の 大和の国は 言霊の

 助くる国ぞ ま幸くありこそ

13−3254

桜井市慈恩寺・磯城島公園に移設

桜井市慈恩寺

新佐野渡橋堤防

泊瀬川 早み早瀬を むすび上げて

 飽かずや妹と 問ひし君はも

巻11−2706

桜井市慈恩寺・磯城島公園に移設

桜井市脇本

春日神社近く

夕されば 小倉の山に 伏す鹿し

 今夜は鳴かず 寐ねにけらしも

巻9−1664

桜井市黒崎

朝倉小学校

こもりくの 泊瀬の山の 山の際に

 いさよふ雲は 妹にかもあらむ

巻3−428

桜井市黒崎

白山神社・「萬葉集發燿讃仰碑」

籠もよ み籠持ち ふくしもよ

 みぶくし持ち この岡に 菜摘ます子

 家告らせ 名告らさね・・・

巻1−1

桜井市出雲

東中学校西門前狛川沿い

人言を 繁み言痛み おのが世に

 いまだ渡らぬ 朝川渡る

巻2−116

桜井市出雲

桜井東中学校北初瀬川沿い

石走り たぎち流るる 泊瀬川

 絶ゆることなく またも来て見む

巻6−991

桜井市初瀬

厳樫氏宅前

莫囂円隣之大相七兄爪謁氣 我が背子が

 い立たせりけむ 厳橿が本

巻1−9

桜井市初瀬

長谷寺山門前

こもりくの 泊瀬の山に 照る月は

 満ち欠けしけり 人の常なき

巻7−1270

桜井市初瀬

長谷寺納経堂前

こもりくの 泊瀬の山は 色づきぬ

 しぐれの雨は 降りにけらしも

巻8−1593

桜井市吉隠

吉隠公民館

降る雪は あはにな降りそ 吉隠の

 猪養の岡の 寒くあらまくに

巻2−203

桜井市桜井

市立図書館庭

茂岡に 神さび立ちて 栄えたる

 千代松の木の 年の知らなく

巻6−990

桜井市桜井

等弥神社・稲荷神社鳥居西

射目立てて 跡見の岡辺の なでしこの花

ふさ手折り 我れは持ちて行く 奈良人のため

巻8−1549

桜井市桜井

等弥神社・稲荷神社鳥居東北

妹が目を 始見の崎の 秋萩は

 この月ごろは 散りこすなゆめ

巻8−1560

桜井市桜井

等弥神社・鳥見山中腹

うかねらふ 跡見山雪の いちしろく

 恋ひば妹が名 人知らむかも

巻10−2346

桜井市上之宮

春日神社

家ならば 妹が手まかむ 草枕

 旅に臥やせる この旅人あはれ

巻3−415

桜井市下

聖林寺石垣下

倉橋の 山を高みか 夜隠りに

 出で来る月の 光乏しき

巻3−290

桜井市忍坂

欽明天皇陵東

秋山の 木の下隠り 行く水の

 我れこそ増さめ 思ほすよりは

巻2−92

桜井市忍坂

生根神社

こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は

 走出の よろしき山の 出立の

くはしき山ぞ あたらしき 山の荒れまく惜しも

巻13−3331

桜井市粟原

粟原廃寺跡

いにしへに 恋ふる鳥かも 弓弦葉の

 御井の上より 鳴き渡り行く

いにしへに 恋ふらむ鳥は ほととぎす

 けだしや鳴きし 我が恋ふるごと

巻2−111・112

桜井市倉橋

森林組合事務所近く

大君は 神にしませば 真木の立つ

 荒山中に 海を成すかも

巻3−241

桜井市倉橋

高齢者総合福祉センター

はしたての 倉橋山に 立てる白雲

見まく欲り 我がするなへに 立てる白雲

巻7−1282

桜井市八井内

談山神社東門

ひさかたの 天行く月を 網に刺し

 我が大君は 蓋にせり

巻3−240

桜井市多武峰

談山神社

我れはもや 安見児得たり 皆人の

 得かてにすといふ 安見児得たり

巻2−95

桜井市多武峰

談山神社駐車場

ふさ手折り 多武の山霧 繁みかも

 細川の瀬に 波の騒ける

巻9−1704

桜井市高家

栢木氏宅前

ぬばたまの 夜霧は立ちぬ 衣手の

 高屋の上に たなびくまでに

巻9−1706

桜井市阿部

安倍文殊院

つのさはふ 磐余も過ぎず 泊瀬山

 いつかも越えむ 夜は更けにつつ

巻3−282

桜井市大福

三十八柱神社

こもりくの 泊瀬の山は 色づきぬ

 しぐれの雨は 降りにけらしも

巻8−1593

桜井市東新堂

桜井西中学校

三輪山を しかも隠すか 雲だにも

 心あらなも 隠さふべしや

巻1−18

桜井市吉備

春日神社

神風の 伊勢の国にも あらましを

 何しか来けむ 君もあらなくに

巻2−163

桜井市吉備

吉備池北堤

百伝ふ 磐余の池に 鳴く鴨を

 今日のみ見てや 雲隠りなむ

巻3−416

桜井市吉備

吉備池西堤66

うつそみの 人にある我れや 明日よりは

 二上山を 弟背と我が見む

巻2−165

万葉集 万葉歌碑 奈良県 桜井市

万葉集を携えて

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