和歌山県

橋本市隅田町

隅田駅前

真土山 夕越え行きて 廬前の

 角太川原に ひとりかも寝む

巻3−298

橋本市隅田町真土

古道飛び石への下り口

あさもよし 紀伊道に入り立ち 真土山

 越ゆらむ君は 黄葉の・・・

巻4−543

橋本市隅田町真土

古道飛び石への途中

・・・天離る 鄙辺に罷る 古衣

 真土山より 帰り来ぬかも

巻6−1019

橋本市隅田町真土古道

飛び石への途中

橡の 衣解き洗ひ 真土山

 本つ人には なほしかずけり

巻12−3009

橋本市隅田町真土

落合川古道の渡り場西岸

いで我が駒 早く行きこそ 真土山

 待つらむ妹を 行きて早見む

巻12−3154

橋本市隅田町真土

国道24号線・「万葉ノ道」碑

真土山 夕越え行きて 廬前の

 角太川原に ひとりかも寝む

巻3−298

橋本市隅田町真土

国道24号線沿い・信号南側

あさもよし 紀伊人羨しも 真土山

 行き来と見らむ 紀伊人羨しも

巻1−55

橋本市隅田町真土

国道24号線沿い・信号北側

あさもよし 紀伊へ行く君が 真土山

 越ゆらむ今日ぞ 雨な降りそね

巻9−1680

橋本市妻

妻の社

紀伊の国に やまず通はむ 妻の社

 妻寄しこせに 妻といひながら

巻9−1679

橋本市河瀬

阿弥陀寺塀沿い

紀伊の国に やまず通はむ 妻の社

 妻寄しこせに 妻といひながら

巻9−1679

橋本市隅田町

橋本駅

白栲に にほふ真土の 山川に

 我が馬なづむ 家恋ふらしも

巻7−1192

橋本市脇5丁目

橋本中学校

大和には 聞こえも行くか 大我野の

 竹葉刈り敷き 廬りせりとは

巻9−1677

伊都郡かつらぎ町島

船岡山・厳島神社

背の山に 直に向へる 妹の山

 事許せやも 打橋渡す

巻7−1193

伊都郡かつらぎ町島

船岡山南・擁壁面

人ならば 母が愛子ぞ あさもよし

 紀の川の辺の 妹と背の山

巻7−1209

伊都郡かつらぎ町高田

国道24号線・妹山背山が狭まる所

人ならば 母が愛子ぞ あさもよし

 紀の川の辺の 妹と背の山

巻7−1209

伊都郡かつらぎ町背山

背山頂上

これやこの 大和にしては 我が恋ふる

 紀伊道にありといふ 名に負ふ背の山

巻1−35

伊都郡かつらぎ町萩原

道の駅「紀の川万葉の里」北の小公園

背の山に 黄葉常敷く 神岳の

 山の黄葉は 今日か散るらむ

巻9−1676

伊都郡かつらぎ町窪

道の駅・「紀の川万葉の里」

妹に恋ひ 我が越え行けば 背の山の

 妹に恋ひずて あるが羨しさ

巻7−1208

伊都郡かつらぎ町窪

下水道浄化センター前国道沿い

紀伊の国の 浜に寄るといふ 鰒玉

 拾はむと言ひて 妹の山・・・

巻13−3318

伊都郡かつらぎ町萩野

町老人憩いの家

我妹子に 我恋ひ行けば ともしくも

 並び居るかも 妹と背の山

巻7−1210

丸杉さまの写真提供

和歌山市岩橋

紀伊風土記の丘・万葉植物園

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす

 心は思へど 直に逢はぬかも

巻4−496

和歌山市岩橋

紀伊風土記の丘・万葉植物園

春されば まづ咲くやどの 梅の花

 ひとり見つつや 春日暮らさむ

巻5−818

和歌山市岩橋

紀伊風土記の丘・万葉植物園

いにしへの 人の植ゑけむ 杉が枝に

 霞たなびく 春は来ぬらし

巻10−1814

和歌山市岩橋

紀伊風土記の丘・万葉植物園

春雨に 争ひかねて 我がやどの

 桜の花は 咲きそめにけり

巻10−1869

和歌山市岩橋

紀伊風土記の丘・万葉植物園

磯影の 見ゆる池水 照るまでに

 咲ける馬酔木の 散らまく惜しも

巻20−4513

和歌山市湯屋

谷熊野古道・山口王子跡

我が背子が 跡踏み求め 追ひ行かば

 紀伊の関守い 留めてむかも

巻4−545

和歌山市木ノ本

木本八幡宮

莫囂円隣之大相七兄爪謁氣 我が背子が

 い立たせりけむ 厳橿が本

巻1−9

和歌山市加太

旧休暇村・加太研修センター

藻刈り舟 沖漕ぎ来らし 妹が島

 形見の浦に 鶴翔るみゆ

巻7−1199

和歌山市加太

田倉崎灯台下

紀伊の国の 飽等の浜の 忘れ貝

 我れは忘れじ 年は経ぬとも

巻11−2795

和歌山市雑貨番所ノ鼻

番所庭園

紀伊の国の 雑賀の浦に 出で見れば

 海人の燈火 波に間ゆ見ゆ

巻7−1194

和歌山市新和歌浦

遊歩道

沖つ島 荒磯の玉藻 潮干満ち

 い隠りゆかば 思ほえむかも

巻6−918

和歌山市今福2丁目

今福共同墓地1205

山吹の 立ちよそひたる 山清水

 汲みに行かめど 道の知らなく

巻2−158

和歌山市西浜

星林高校

天の海に 雲の波立ち 月の舟

 星の林に 漕ぎ隠るみゆ

巻7−1068

和歌山市和歌浦中

玉津島神社・塩竈神社

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ

 葦辺をさして 鶴鳴き渡る

巻6−919

和歌山市和歌浦中

玉津島神社

玉津島 見れども飽かず いかにして

 包み持ち行かむ 見ぬ人のため

巻7−1222

和歌山市和歌浦中

玉津島神社

・・・潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より

 しかぞ貴き 玉津島山

巻6−917

和歌山市和歌浦中

玉津島神社

沖つ島 荒磯の玉藻 潮干満ち

 い隠りゆかば 思ほえむかも

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ

 葦辺をさして 鶴鳴き渡る

巻6−918・919

和歌山市和歌浦南

片男波公園・健康館入口

巻6−917〜919

和歌山市和歌浦南

片男波公園

衣手の 真若の浦の 真砂地

 間なく時なし 我が恋ふらくは

巻12−3168

和歌山市和歌浦南

片男波公園

玉津島 よく見ていませ あをによし

 奈良なる人の 待ち問はばいかに

玉津島 見てしよけくも 我れはなし

 都に行きて 恋ひまく思へば

巻7−1215・1217

和歌山市和歌浦南

片男波公園

名草山 言にしありけり 我が恋ふる

 千重の一重も 慰めなくに

巻7−1213

和歌山市和歌浦南

片男波公園

若の浦に 袖さへ濡れて 忘れ貝

 拾へど妹は 忘らえなくに

巻12−3175

和歌山市和歌浦南

片男波公園

若の浦に 白波立ちて 沖つ風

 寒き夕は 大和し思ほゆ

巻7−1219

和歌山市紀三井寺

紀三井山護国院

名草山 言にしありけり 我が恋ふる

 千重の一重も 慰めなくに

巻7−1213

和歌山市紀三井寺

明和中学校

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ

 葦辺をさして 鶴鳴き渡る

巻6−919

海南市黒江

中言神社

いにしへに 妹と我が見し ぬばたまの

 黒牛潟を 見れば寂しも

巻9−1798

海南市黒江

名手酒造駐車場

黒牛潟 潮干の浦を 紅の

 玉藻裾引き 行くは誰が妻

巻9−1672

海南市黒江

名手酒造駐車場

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−142

海南市黒江

名手酒造駐車場

藤白の 御坂を越ゆと 白栲の

 我が衣手は 濡れにけるかも

巻9−1675

海南市黒江

名手酒造駐車場

紫の 名高の浦の 真砂地

袖のみ触れて 寝ずかなりなむ

巻7−1392

海南市黒江

名手酒造駐車場

紫の 名高の浦の なのりその

磯に靡かむ 時待つ我れを

巻7−1396

海南市黒江

名手酒造駐車場

紀伊の海の 名高の浦に 寄する波

 音高きかも 逢はぬ子ゆゑ

巻11−2730

海南市黒江

名手酒造駐車場

紫の 名高の浦の 靡き藻の

 心は妹に 寄りにしものを

巻11−2780

海南市黒江

名手酒造駐車場

黒牛の海 紅にほふ ももしきの

 大宮人し あさりすらしも

巻7−1218

海南市黒江

名手酒造駐車場

黒牛潟 潮干の浦を 紅の

 玉藻裾引き 行くは誰が妻

巻9−1672

海南市黒江

名手酒造駐車場

いにしへに 妹と我が見し ぬばたまの

 黒牛潟を 見れば寂しも

巻9−1798

海南市名高

海南駅前

紫の 名高の浦の 靡き藻の

 心は妹に 寄りにしものを

巻11−2780

海南市名高

海南駅南の交差点

紀伊の海の 名高の浦に 寄する波

 音高きかも 逢はぬ子ゆゑ

巻11−2730

海南市築地

国道370号線の歩道

紫の 名高の浦の 真砂地

袖のみ触れて 寝ずかなりなむ

巻7−1392

海南市日方新浜

消防庁舎

黒牛の海 紅にほふ ももしきの

 大宮人し あさりすらしも

巻7−1218

海南市日方

市役所

紫の 名高の浦の なのりその

磯に靡かむ 時待つ我れを

巻7−1396

海南市藤白

藤白神社・有間皇子神社

藤白の 御坂を越ゆと 白栲の

 我が衣手は 濡れにけるかも

巻9−1675

海南市藤白

「有間皇子墓」碑

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−142

海南市下津町方

粟島神社

潮満たば いかにせむとか 海神の

 神が手渡る 海人娘子ども

巻7−1216

海南市下津町大崎

つり公園入口

大崎の 荒磯の渡り 延ふ葛の

 ゆくへもなくや 恋ひわたりなむ

巻12−3072

海南市下津町大崎

大崎集落手前

大崎の 神の小浜は 狭けども

 百舟人も 過ぐと言はなくに

巻6−1023

海南市下津町小畑蕪坂

熊野古道拝ノ峠近く

足代へ行く 小為手の山の 真木の葉も

 久しく見ねば 蘿生しにけり

巻7−1214

海南市下津町引尾

立神神社・仁義児童館

父君に 我れは愛子ぞ 母刀自に

 我れは愛子ぞ 参ゐ上る 八十氏人の

 手向けする 恐の坂に 幣奉り

 我れはぞ追へる 遠き土佐道を

巻6−1022

有田市宮原町

蕪坂皇子社

紀伊の国の 昔弓雄の 鳴り矢もち

 鹿取り靡けし 坂の上にぞある

巻9−1678

有田市糸我町

得生寺

足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花

 散らずもありなむ 帰り来るまで

巻7−1212

有田郡湯浅町

糸我峠

足代過ぎて 糸鹿の山の 桜花

 散らずもありなむ 帰り来るまで

巻7−1212

有田郡湯浅町栖原

施無畏寺への登り口

湯羅の崎 潮干にけらし 白神の

 磯の浦みを あへて漕ぐなり

巻9−1671

日高郡由良町白崎

白崎海岸

白崎は 幸くあり待て 大船に

 真楫しじ貫き またかへり見む

巻9−1668

日高郡美浜町三尾

三尾海岸

風早の 三穂の浦みを 漕ぐ舟の

 舟人騒く 波立つらしも

巻7−1228

御坊市名田野島

海産物店はし長駐車場

我が欲りし 野島は見せつ 底深き

 阿胡根の浦の 玉ぞ拾はぬ

巻1−12

日高郡印南町印南原

滝法寺

いなだきに きすめる玉は 二つなし

 かにもかくにも 君がまにまに

巻3−412

日高郡印南町西ノ地

切目王子神社前

殺目山 行き返り道の 朝霞

 ほのかにだにや 妹に逢はざらむ

巻12−3037

尾尻様写真提供

日高郡みなべ町西岩代

光照寺西側

岩代の 浜松が枝を 引き結び

 ま幸くあらば また帰り見む

巻2−141

日高郡みなべ町西岩代

光照寺西側

君が代も わが代も知るや 岩代の

 岡の草根を いざ結びてな

巻1−10

日高郡みなべ町岩代字結

「有間皇子結松記念碑」

岩代の 浜松が枝を 引き結び

 ま幸くあらば また帰り見む

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−141・142

日高郡みなべ町埴田

国民宿舎「紀州みなべ」

南部の浦 潮な満ちそね 鹿島なる

 釣りする海人を 見て帰り来む

巻9−1669

田辺市秋津町

宝満寺

岩倉の 小野ゆ秋津に 立ちわたる

 雲にしもあれや 時をし待たむ

巻7−1368

西牟婁郡白浜町白良浜

白良ヶ丘小公園「有間皇子之碑」

岩代の 浜松が枝を 引き結び

 ま幸くあらば また帰り見む

家なれば 笥に盛る飯を 草枕

 旅にしあれば 椎の葉に盛る

巻2−141・142

西牟婁郡白浜町綱不知

田辺汽船待合所前

風莫の 浜の白波 いたづらに

 ここに寄せ来る 見る人なしに

巻9−1673

西牟婁郡白浜町瀬戸

瀬戸の浦バス停前小公園

室の浦の 瀬戸の崎なる 鳴島の

 磯越す波に 濡れにけるかも

巻12−3164

西牟婁郡白浜町湯崎

湯崎浜広場・真白良媛像台座

岩代の 浜松が枝を 引き結び

 ま幸くあらば また帰り見む

巻2−141

西牟婁郡白浜町平草原

紀州博物館前

巻4−496〜499

平草原公園に移設

新宮市三輪崎

孔島・厳島神社

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす

 心は思へど 直に逢はぬかも

巻4−496

新宮市三輪崎

黒潮公園遊歩道

苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎

 狭野の渡りに 家もあらなくに

巻3−265

新宮市三輪崎

黒潮公園遊歩道

三輪の崎 荒磯も見えず 波立ちぬ

 いづくゆ行かむ 過ぎ道はなし

巻7−1226

万葉集 万葉歌碑 和歌山県

万葉集を携えて

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