御笠の森

福岡県大野城市山田

大宰大監大伴宿禰百代が恋の歌

思はぬを 思ふと言はば 大野なる 御笠の社の 神し知らさむ  巻4−561

御笠の森

『日本書紀』に、

九年三月十七日、神功皇后は熊鷲を討とうとして、香椎宮から松峡宮に移られた。

そのときつむじ風がにわかに吹いて、御笠が吹きとばされた。ときの人はそこを名付けて御笠といった。

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御笠の森は、福岡市から大宰府に向かう途中、大野城市にある。

住宅街の中にあり、写真でみるように森といっても今は小さな公園といった感じで、探し訪ねるのに少々時間がかかった。

新興の住宅地であろう、すぐ近所で御笠の森と尋ねているのだが、みなさん横に首を振るばかりであった。

万葉歌碑は、この森の中にある。

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このHPをご覧になった方からメールをいただいた。

大野城市山田にはこのような森も万葉歌碑も見つからないと。

道路拡張のために、森はなくなり、歌碑も近くの六本松橋を渡ったグランドの角に移動したと連絡いただいた。

万葉の故地、神功皇后の故地が消えた。貴重な写真にもなってしまった。

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