斐太の細江

岐阜県飛騨市古川町杉崎

白真弓 斐太の細江の 菅鳥の 妹に恋ふれか 寐を寝かねつる  巻12−3092

国府町大坂峠から

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JR飛騨細江駅の東に「細江歌塚公園」がある。

室町末期の飛騨国司で歌人でもある藤原基綱、済継の歌塚である。

ふるさとに のこる心は こころにて みはなほひなの みをなげくかな  従二位権中納言 藤原基綱

くもをわけ にごりをいでし こころもや おなじはちすの つゆの月かげ  参議正三位 藤原済継

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ふたりは室町末期の高名な歌人で、飛騨の国司を拝命、当地で薨去した。

天保年間、高山の国学者田中大秀がふたりの墳墓をさがすも見当たらず、

姉小路家柳の御所の跡と伝えるこの地に、塚を築いて碑を立てることを思い立ち、

後年明治二十年になって、大秀の門下により建立された。

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同所に万葉歌碑も立つ。

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