有馬山

兵庫県神戸市

摂津にして作る

しなが鳥 猪名野を来れば 有馬山 夕霧立ちぬ 宿りはなくて  巻7−1140

摂津国道2号線を走っていると、本住吉神社の東交差点に「有馬道」と書かれた石標がある。

「是より北江九十丁」と刻まれている。

この道が万葉の当時からあったものかは分らないが、有馬温泉への道である。

六甲山系の有馬温泉があるところが「有馬山」であろう。

『万葉集』にもう一首有馬山が長歌に詠まれていて、

・・・ 我が泣く涙 有馬山 雲居たなびき 雨に降りきや  巻3−460

その左注に、「大刀自石川命婦、餌薬の事によりて有馬の温泉に行きて、」とある。

万葉の当時からこの地が温泉地であったことがうかがえる。

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