縄の浦

兵庫県相生市金ヶ崎

山部宿禰赤人が歌

繩の浦ゆ そがひに見ゆる 沖つ島 漕ぎ廻る舟は 釣りしすらしも  巻3−357

万葉で詠われる「縄の浦」は、相生市の南に位置する相生湾といわれる。

市街の相生湾は重工業の町を反映して、大きな鉄骨の重機が立ち並び、昔を偲ぶ面影はないが、

ここ金ヶ埼あたりまで来ると瀬戸内海に大きく湾口を広げる相生湾に出会える。きれいだ。

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湾口から少し沖合いに、島が見える。蔓島(かづら)、万葉歌に詠まれた「沖つ島」はこの島のことだろう。

気持ちのいい秋晴れの海だ。

このようなきれいな景色を背に万葉歌碑が立つ。(金ヶ崎遊歩道)

この景色は千年以上の昔と変らない、のんびりと釣り糸を垂れてみたい、のどかな時間が経過した。

ベンチの横では愛犬Gooが居眠りをはじめた

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「縄の浦」の万葉歌はもう一首ある。

日置少老が歌一首

繩の浦に 塩焼く煙 夕されば 行き過ぎかねて 山にたなびく  巻3−354

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相生市那波南本町の中央公園内に万葉歌碑がある。

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