曝 井 さらしゐ
茨城県水戸市愛宕町・曝井の森
那賀の郡の曝井の歌
三栗の 那賀に向へる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが 巻９−１７４５
万葉歌碑
・・・・・
『常陸国風土記』の那賀郡の条に、
郡より東北のかた、粟河を挟みて駅家を置く。其より南に当りて泉、坂の中に出づ。
多に流れて尤清く、曝井と謂ふ。
泉に縁りて居める村落の婦女、夏の月に会集ひて布を浣ひ曝し乾せり。
・・・・・
今も静かに清水が湧き出ているが、「多に流れて」は遠い昔のこと。
ここで調として都に納める布を曝した。
若いむすめさんたちがにぎやかにおしゃべりしながら・・・
今、曝井に彼女たちの姿はない。
・・・
風土記の碑
