安胡の浦

三重県志摩町片田

伊勢の国に幸す時に、京に留まれる柿本朝臣人麻呂が作る歌

鳴呼見の浦に 舟乗りすらむ 娘子らが 玉藻の裾に 潮満つらむか  巻1−40

英虞湾

・・・・・

この歌の「鳴呼見乃浦(あみのうら)」は、伊勢の国のいずれかの地を詠むものであろうが、

「鳴呼見乃浦」を「鳴呼兒乃浦(あごのうら」の誤りとして、伊勢の英虞湾を詠んだものという。

その通りで、遣新羅使人の歌群の一首で、「所に当たりて古歌」として、類歌がある。

安胡の浦に 舟乗りすらむ 娘子らが 赤裳の裾に 潮満つらむか  巻15−3610

「安胡の浦(あごのうら}と詠んでいる。

ということで、英虞湾の一所に万葉歌碑が立つ。


志摩市志摩町片田
長田小公園近くの交差点

・・・・・

三重県志摩市阿児町甲賀

一方、「安胡の浦」だったらこちらと、阿児町の海岸。

阿児松原に万葉歌碑が立つ。


志摩市阿児町甲賀
阿児松原

・・・・・・・

志摩市志摩町に浜木綿の万葉歌碑があり、紹介する。

柿本朝臣人麻呂が歌

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも  巻4−496


志摩町和具 和具漁港

← 次ぎへ

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 三重 安胡の浦 英虞湾 阿児松原

万葉集を携えて

inserted by FC2 system