巨勢山 奈良県御所市古瀬 大宝元年辛丑の秋の九月に、太上天皇、紀伊の国に幸す時の歌 巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を 巻1−54 右の一首は坂門人足 秋九月の行幸なのになぜ春野の椿の歌なのか、いつも疑問に思う。 秋の花も咲いているだろうし、黄葉だってきれいだろうに、 それでもなお巨勢山の春の椿を詠う。 よほどこの山の椿はみごとだったのだろう。 ・・・・・ 巨勢山は、御所市の東方の山で古瀬の地名を残す。山腹には巨勢山口神社がある。 万葉歌碑は巨勢山麓の阿吽寺の境内。 巨勢山口神社 |
万葉集 万葉故地 奈良 御所市 巨勢山