大和三山  香具山 畝傍山 耳成山

奈良県橿原市

中大兄 近江の宮に天の下知らしめす天皇 が三山の歌

香具山は 畝傍を愛しと 耳成と 相争ひき 神代より かくにあるらし いにしへも しかにあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき  巻1−13

反歌

香具山と 耳成山と 闘ひし時 立ちて見に来し 印南国原  巻1−14

三山の男女論がよく語られるが、

「畝傍を愛し」と読むと、香具山は可愛い畝傍山を愛し、耳成山を恋敵としたということ。

でも万葉仮名は「雄男志」と男らしい漢字が使われていて、「畝傍雄々し」と読むこともできる。

そうすると、両手に華で、綺麗な香具山と耳成山のふたりの女性から「男らしくって好きよ畝傍さま」と言われてまんざらでもないなぁ。

畝傍が私、香具山、耳成山どっちの山がいいか悩んでしまう。

反歌に、出雲国の阿菩大神が「印南国原」(播磨国)まで三山の仲裁にやって来たとあるが、

三角関係で仲裁役を立てるまでに争うのはごめんだね。

・・・・・

中大兄皇子が大海人皇子との間で、額田王を相争った歌だという説もあるが、

どうだろう?その結果が壬申の乱だとまで話が進むと、首を傾げる。

↑ 天香具山

↑ 畝傍山

↑ 耳成山

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