勝間田の池

奈良市七条

新田部親王に献る歌一首

勝間田の 池は我れ知る 蓮なし しか言ふ君が 鬚なきごと  巻16−3835

万葉風景や古寺紹介の代表的な撮影ポイント、薬師寺西方の大池である。

ここが歌に詠われた「勝間田の池」といわれる。

プロの写真は東山に日が昇る朝焼けの薬師寺とか、夕日に染まる三重塔を写す。

私が訪ねた日はうす霞で、池には細波がたち池面に塔の影も映らず、小さなデジカメのショットでしかない。

夕刻近い時間帯で、犬と散歩をしている人たちがこの池の周りには何組かおられた。

遠くに春日山、高円山を望み、近くに薬師寺の塔を見る。

こんなすばらしい景観を毎日眺めながら犬と散歩、とても羨ましく思う。

今日も私の傍には愛犬Gooがいる。なかなかこんな景色はみられないぞ、十分に満喫して帰るように。

・・・・・

薬師寺  奈良市西ノ京町

薬師寺は平城遷都に従って藤原京から現在地に移ってきた。

当初の薬師寺創建は、天武天皇九年(680)、天皇が皇后の病気平癒を祈願して建て始めた。

造営完成は文武天皇二年(698)といわれる。

わずか20年後の養老二年、平城京に移った。橿原市城殿町に元薬師寺跡がある。

この地で金堂、東塔、西塔が完成したのは天平年中らしい。

その後、地震、台風、火災、兵火で焼失再建を繰り返すが、

天平2年造立の東塔だけは創建当時のままで国宝になっている。

金堂は昭和51年再建、昭和56年失われていた西塔が落成した。

西塔

東塔

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