忍坂の山 奈良県桜井市忍阪 こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は 走出の よろしき山の 出立の くはしき山ぞ あたらしき 山の 荒れまく惜しも 巻13−3331 桜井市の東南、初瀬川を挟んで三輪山と対峙する山が忍坂山である。 歌に「青旗の山」とあるように、青旗は葬旗でこの山の麓にはいくつかの古墳がある。 舒明天皇陵や鏡王女墓などである。 ・・・ ・・・・・ 鏡王女、和へ奉る御歌一首 秋山の 木の下隠り 行く水の 我れこそ増さめ 思ほすよりは 巻2−92 鏡王女墓 忍阪集落の少し山手に舒明天皇陵があり、その脇を通り過ぎると小川沿いに、万葉歌碑がある。 さらに小道を登るとこんもりとした鏡王女墓がある。 鏡王女は額田王の姉ともいわれるが、確かではない。後、藤原鎌足の正妻となった人である。 万葉歌碑 |
万葉集 万葉故地 桜井 忍坂(忍阪) 鏡王女墓