櫟 津

奈良県天理市櫟本町

長忌寸意吉麻呂が歌

さし鍋に 湯沸かせ子ども 櫟津の 檜橋より来む 狐に浴むさむ  巻16−3824

和爾下神社

天理市にある和爾下神社は、古道竜田道(横田道)と上ツ道の交差地に鎮座する。

延喜式に載る和爾下神社二座のうちの一座でもある。

この鎮座地は東大寺領櫟荘で、上の歌の詠われた「櫟津」はこの辺りだという。

・・・・・

この神社境内は東大寺山古墳群のひとつ和爾下神社古墳の後円部にあたり、

この古墳群は古代豪族和爾氏に関係があり、和爾氏一族に柿本氏・櫟井氏がいてその拠地がこの辺りと推定される。

柿本人麻呂の一族、柿本氏がこの辺りに住んでいたということである。

境内には柿本寺跡がある。和爾下神社の神宮寺で、寺跡からは奈良時代の古瓦も出土している。

・・・・・

柿本人麻呂・歌塚

神社の近くに、歌塚はある。柿本氏の拠地であり、後世ここに人麻呂を偲んで石標と像を建てた。

・・・・・

上記の長忌寸意吉麻呂の歌碑が境内・鳥居そばに立つ。

← 次ぎへ      次ぎへ →

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 天理 櫟津 人麻呂歌塚

万葉集を携えて

inserted by FC2 system