伊久里の森  井久礼神社・万葉の藤

新潟県三条市井栗

妹が家に 伊久里の杜の 藤の花 今来む春も 常かくし見む  巻17−3952

万葉の藤

三条市井栗にある井久礼神社の境内には、明和元年建立という古い万葉歌碑がある。

訪ねてみると境内の案内板に、

近くに万葉の藤という古木があり、万葉の歌によまれたこの地井栗(伊久利)の藤と親しまれているという。

早速訪れてみると、今盛りと藤房がみごとに咲き誇っていた。

ここの案内板に、古老によれば、

この藤の木は周囲180bにも広がり、時にはホトトギスがおとずれ、農家の人たちの雨宿りの場所であったという。

また花の咲く頃ともなると、旅人が集い詩歌に興じたとも伝える。

しかし、180bにも藤の広がる大きな森も、今はすぐ傍をバイパスが通り、

2〜3本の榎木に絡む藤を見るだけになってしまった。

さすがに太い幹だけが縦横に絡む古木であるが、やはり悲しい。

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井久礼神社・万葉歌碑

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