鏡ヶ池

新潟県十日町市松之山中尾

鏡ヶ池には次のような伝説がある。

万葉の歌人大伴家持が蝦夷征伐失敗の罪で官職を追われ、この地に隠棲し土地の女との間に「京子」という娘を授かった。

しかし母親は病で亡くなってしまった。京子はのちに継母となった女に折檻を受ける毎日だった。

ある夜、折檻に堪えきれず母の形見を胸に抱き、森の中の池のほとりで泣いていると水面に亡くなった母の姿を見た。

それが自分の姿だと知らず、「お母さ〜ん」と呼びながら池に飛び込んでしまった。

そしていつしかその池は「鏡ヶ池」と呼ばれるようになったという。

・・・・・

家持が官職を追われ、ここに隠棲したという。

奇異というか、驚く伝説だが、これも後世、歌人としての家持人気なのだろう。

歌碑は池畔に建つ。

あしひきの 山桜花 一目だに 君とし見てば 我れ恋ひめやも  巻17−3970

我がやどの 萩咲きにけり 秋風の 吹かむを待たば いと遠みかも  巻19−4219

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