沼名川 姫川 新潟県糸魚川市 沼名川の 底なる玉 求めて 得し玉かも 拾ひて 得し玉かも あたらしき 君が 老ゆらく惜しも 巻13−3247 この歌にでてくる玉石はヒスイのことで、この辺り(姫川流域)で産出する。 フォッサマグナという日本列島を二分する大きな溝がこの姫川辺りを走り、 地殻変動が火山帯をつくり、ヒスイという美しい石を生み出したという。 ・・・・・ 古代から沼名川(姫川)のヒスイは貴重な玉石と知られ、『万葉集』・『古事記』に登場する。 『古事記』では、高志の国の沼河比売を出雲の国の八千矛神(大国主命)が求婚するという形で、 出雲地方と越地方の交流を語っているようだ。 各地の古墳から発掘されるあの碧色の美しい勾玉はここ姫川のものが多いという。 『古事記』は、沼河比売が大国主命と結ばれたというところまでで、それ以降のことは語らない。 しかし、地元には数多い姫伝説が残る。 姫はあのヒスイのようにミドリ輝く美しい女性と、私は描いているのだが、 ある資料に「御色黒くあまり美しき方にはおはさざりき」とあり、離婚したとある。 ちょっとつらい三下り半である。北陸自動車道「蓮台寺PA」にある万葉歌碑の傍に姫像(上写真)がある。 美しい女性ではないか・・・。 ・・・・・ 万葉歌碑 どちらもヒスイの原石
・・・・・ 天津神社の境内社 沼奈川神社 糸魚川市一の宮町 沼奈川神社 糸魚川市田伏 |
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