島山 大和川沿い

大阪府柏原市高井田

難波に経宿りて明日に還り来る時の歌

島山を い行き廻れる 川沿ひの 岡辺の道ゆ 昨日こそ 我が越え来しか 一夜のみ 寝たりしからに 峰の上の 桜の花は

滝の瀬ゆ 散らひて流る 君が見む その日までには 山おろし 風な吹きそと うち越えて 名に負へる社に 風祭せな  巻9−1751

この歌の作者は大和から難波に一泊二日の出張に行ったようだ、古道の龍田道を通って。

龍田道は、風の神様といわれる龍田社からこの高井田辺りの大和川沿いを経て難波に向かう道だ。

「島山」とは、蛇行する大和川に山が突き出して島のように見えるところであろう。

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写真は柏原市高井田辺りの大和川、

万葉歌碑はJR大和路線高井田駅の駅前広場にある「歴史の道・龍田越」モニュメント。

説明文と巻9−1751の前半部が刻されている。

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龍田大社  奈良県生駒郡三郷町

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