高津 高津宮

大阪市中央区高津

角麻呂が歌

ひさかたの 天の探女が 岩船の 泊てし高津は あせにけるかも  巻3−292

大阪市中央区高津に「高津宮」がある。

神社由緒には、

『日本書紀』に、仁徳天皇が難波に都をつくり是を高津宮と謂すとあり、その故地に高津宮を創建したとある。

上町台地の北部にあたるが、古代とは大きく地形を変えていて確実な根拠があるわけではない。

・・・

『摂津国風土記』逸文(續歌林良材集)に、

津國風土記に云、難波高津は、天稚彦天下りし時、天稚彦に屬て下れる神、天の探女、磐舟に乗て爰に至る。

天磐船の泊る故を以て、高津と號すと云々。

・・・

高津の地名説話である。

万葉歌の作者角麻呂は、この高津の地名由来を知っていたのであろう、

探女が乗る天磐船が下りた港高津は昔の面影をとどめていないと詠う。

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高津宮、『日本書紀』は仁徳天皇高津たかつ宮と称するが、現在の神社は高津こうづ宮と称する。

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