安の川  野洲川

滋賀県野洲市

我妹子に またも近江の 安の川 安寐も寝ずに 恋ひわたるかも  巻12−3157

野洲川が琵琶湖に注ぐ河口付近である(写真上)。

遠くに妙光山、その向こうに近江富士と呼ばれる三上山を望む。

その三上山山頂から野洲川を見下ろす(写真下)。

遠くに琵琶湖、その向こうに比叡山の山並み。

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野洲川は『日本書紀』にも登場する。

壬申の乱の記述に「壬寅に、男依等、安河の浜に戦ひて大きに破りつ」とある。

私が今立っているこの辺りで、大海人皇子(天武天皇)の軍が大友皇子の軍を大いに破ったというのだ。

芭蕉風に云えば、「つわものどもの夢のあと」である。

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この野洲川、もう少し上流に溯ると、

220万年前の「ステゴドン象」の足跡化石が見つかったところとしても有名である。

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