石 川  江の川

島根県江津市金田町辺り

柿本朝臣人麻呂が死にし時に、妻依羅娘子が作る歌二首

今日今日と 我が待つ君は 石川の 峡に交りて ありといはずやも  巻2−224

直に逢はば 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ  巻2−225

川幅一杯に悠々と流れる江の川、この川が依羅娘子の挽歌に詠まれる「石川」と比定される。

江津市金田町の千金と田ノ村の境の川岸に「人丸渡し」がある。

向う岸まで渡し舟があった。

人麻呂も渡ったという伝承があるようだ。

昭和8年まであったというから遠い昔からつい80年ほど前まで重要な交通手段であった。

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