高角山

島根県江津市都野津町

柿本朝臣人麻呂、石見の国より妻に別れて上り来る時の歌

石見のや 高角山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか  巻2−132

高角山は、現在島の星山と呼ばれていて470bのさほど高い山ではないが、

山の北側の江津市海岸辺りからは必ず望むことができるし、また写真のように山の南側からも見ることができる。

国府辺りを旅立ちこの高角山の山裾を通り江の川に出る古代の道を、

何度も振り返り袖振る人麻呂の姿を想像するだけで、万葉の世界に入ることができる。

今私の立つここでも、人麻呂は高角山に向って手を振っていたかもしれない。

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江津市都野津町に柿本神社がある。

境内の掲示に

祭神  柿本人麻呂 依羅娘子

社殿  人麻呂・依羅娘子の寓居跡(姫御所とも云う)の祠を解体し、社殿を造営。

由緒  石見八重葎によれば、人麻呂当地の医師井上道益の娘を依羅姫と名付けて内室とすとあり、

また二宮村史には二宮恵良出生の伝承がある。

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江津市島の星町に人丸神社がある。

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