橘の美袁利

静岡市清水区立花

橘の 美袁利の里に 父を置きて 道の長道は 行きかてのかも  巻20−4341

右の一首は丈部足麻呂

静岡市清水区(旧・清水市)、国道1号線から興津川を上流へ数`行くと立花の集落がある。

山間の小さな集落という感じだ。

ここが万葉集に詠まれた防人・丈部足麻呂の「橘の美袁利」の里と言われる。

母は既に亡くなったのであろうか、老いた父をひとり残して防人として旅立つ。

この先の長い道程を思うと足が重い。必ず帰れるとは言えない当時の旅立ちだ。

この辺り、今も清らかに川は流れ、柑橘の豊富に収穫できる地という。

この豊かな自然と父に別れを告げて、足麻呂は旅立った。

・・・

万葉歌碑は集落の奥、山手にある。

← 次ぎへ      次ぎへ →

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 静岡 橘の美袁利

万葉集を携えて

inserted by FC2 system