立 山 たちやま

富山県中新川郡立山町

立山の賦一首并せて短歌 この山は新川の郡に有り

天離る 鄙に名懸かす 越の中 国内ことごと 山はしも 繁にあれども 川はしも 多に行けども 統め神の うしはきいます 新川の

 その立山に 常夏に 雪降り敷きて 帯ばせる 片貝川に 清き瀬に 朝夕ごとに 立つ霧の 思ひ過ぎめや あり通ひ いや年のはに

よそのみも 振り放け見つつ 万代の 語らひぐさと いまだ見ぬ 人にも告げむ 音のみも 名のみも聞きて 羨しぶるがね

巻17ー4000

立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし  巻17−4001

四月の二十七日に、大伴宿禰家持作る

・・・・・

大伴家持はきっとここまでは来ていないと思うが、

畏れ多くも私はこの神の山の頂まで来てしまった。

常夏の日、あちこちに「消ずてわたる」雪渓を残す立山連峰は絶景である。

「見れども飽かず」

万葉歌碑 巻17−4001

富山市新庄町・金福寺富山市呉羽山・天文台入口

← 次ぎへ      次ぎへ →

故地一覧へ

万葉集 万葉故地 富山 立山

万葉集を携えて

inserted by FC2 system