荊波やぶなみの里

富山県小矢部市・砺波市・高岡市

墾田地を検察する事によりて、礪波の郡の主帳多治比部北里が家に宿る。
時にたちまちに風雨起り、辞去することを得ずして作る歌一首

荊波の 里に宿借り 春雨に 隠りつつむと 妹に告げつや  巻18−4138

二月の十八日に、守大伴宿禰家持作る

「荊波の里」、万葉当時の礪波の郡とあるがいずれの地とは定め難い。

各地に「荊波神社」という延喜式にも載る神社があり、

この地こそ家持が検地に来たと万葉歌碑が建立されている。

写真は小矢部市臼谷の田園風景を撮る。郷中に臼谷八幡宮があり、旧号を「荊波神社」といった。

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3ヶ所の荊波神社と万葉歌碑を紹介する。

いずれの地も家持が検地で訪ねた「荊波の里」であろう。

でも、春雨で宿借りしたのはどの「荊波の里」かな。

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小矢部市臼谷 臼谷八幡宮(旧号荊波神社)

砺波市池原南山 荊波神社

高岡市上北島 荊波神社

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