白 崎

和歌山県日高郡由良町白崎

大宝元年辛丑の冬の十月に、太上天皇・大行天皇、紀伊の国に幸す時の歌

白崎は 幸くあり待て 大船に 真楫しじ貫き またかへり見む  巻9−1668

青い空、紺碧の海、白い島々、見事な景観である。

ここは由良町白崎、石灰石で出来た島々は宝石のように白く輝き、海はあくまで青く、驚異の大自然だ。

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大和にはこのような景観はない。持統天皇御一行様は舟の上からこの景色を眺めていたようだ。

今夜は白浜の温泉でのんびり湯に浸かる。新鮮な海鮮料理も待っている。遊覧船はこの景色。

まるで会社の慰安旅行のような雰囲気だ。

先代天武会長が亡くなり、息子の草壁専務は次期社長といわれながら早世、

女手一つで会社経営を担い、ようやく15才ではあるが孫の文武社長を育てたという安堵感で、今日の社員旅行は最高。

「ほんまにええ景色やなぁ、なんぼ見てても飽きひんわ!また帰りも見にこうな。

でもお腹すいたし、温泉にもはよ入りたいし、そろそろ舟動かしてんか。文武社長、あんたはしっかりしてや!たのむえ!」

このような万葉集の読み方はない。

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白崎海岸沿いの万葉歌碑

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