湯羅の崎 白神の磯

和歌山県有田郡湯浅町楢原

大宝元年辛丑の冬の十月に、太上天皇・大行天皇、紀伊の国に幸す時の歌

湯羅の崎 潮干にけらし 白神の 磯の浦みを あへて漕ぐなり  巻9−1671

古道は、糸我峠から尾根を伝い白上山を栖原海岸に下りる。

ここが「白神の磯」という。

遠くに由良の崎を望み、黒島・鷹島など大小の島々が浮ぶ。

磯辺で釣りをする人、小舟で漁をする人、海岸線は変化に富み波静かな栖原海岸である。

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持統天皇の一行はこの海岸から船出したらしい。

万葉集の歌順だと、帰路の歌のようだ。南部の浦から由良の崎、白神の磯、そして黒牛潟に続く。

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白上山山麓・施無畏寺参道に万葉歌碑がある。

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