可良の浦

山口県熊毛郡平生町尾国

熊毛の浦に船泊りする夜に作る歌四首

都辺に 行かむ船もが 刈り薦の 乱れて思ふ 言告げ遣らむ  巻15−3640

暁の 家恋しきに 浦みより 楫の音するは 海人娘子かも  巻15−3641

沖辺より 潮満ち来らし 可良の浦に あさりする鶴 鳴きて騒きぬ  巻15−3642

沖辺より 船人上る 呼び寄せて いざ告げ遣らむ 旅の宿りを  巻15−3643

ここは平生町尾国、「可良の浦」を詠った巻15−3642の歌碑がある。

写真の正面は上関町・長島、周防灘が大きく湾になったところで、

上関町辺りを熊毛の浦、ここ平生町辺りを可良の浦と云うのだろう。

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上関町から船で祝島に渡れるが、船に間に合わなかった。旅の日程も今日まで、今回はここで帰路に着く。

いつか「伊波比島(祝島)」(巻15−3636)に渡りたいと思っている。

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万葉歌碑・・・平尾町尾国・尾国コミュニティセンター横

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