あさがほ

こいまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔の花  巻10−2274

キキョウ

キキョウ科キキョウ属

多年草で青紫色の鐘形の花をつける。葉は長卵形で互生し先はとがり、ふちには鋸歯がある。花期は7〜9月。

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家庭でもよく栽培されていますが、やはり野に咲いているキキョウを見つけるとほっと和みます。

奈良県榛原町辺りの野原で出逢いました。

白花や白と紫の混じった園芸種もありますが、やっぱりこの青紫色の清楚なキキョウが一番。

万葉集で詠まれる秋の七草の「朝顔」はこのキキョウのことだといわれています。

ムクゲ

アオイ科フヨウ属

万葉に詠われる「あさがほ」は、このムクゲのことという説もあります。

この花は一日花のため、その短命さからアサガオのようなといわれたのかもしれない。(私見)

園芸種が多く、普通紅紫色だが白花や八重咲きなど。

この花は、お隣の韓国の国花です。

『万葉集』に詠まれた「あさがほ」は五首

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花  巻8−1538

朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ  巻10−2104

こいまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔の花  巻10−2274

言に出でて 言はばゆゆしみ 朝顔の 穂には咲き出ぬ 恋もするかも  巻10−2275

我が目妻 人は放くれど 朝顔の としさへこごと 我は離るがへ  巻14−3502

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万葉の花

万葉集を携えて

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