くれなゐ

外のみに 見つつ恋ひなむ 紅の 末摘花の 色に出でずとも  巻10−1993

紅の 花にしあらば 衣手に 染め付け持ちて 行くべく思ほゆ  巻11−2827

ベニバナ

キク科の1年草。

高さ30〜90a。葉は広披針形、周辺に刺がある。

夏、紅黄色のアザミに似た頭花をつける。

小花は細い筒状。我国には古く中国から輸入され、東北地方(特に山形県)を中心に栽培。

花冠を採集して染料や紅を作った。

・・・・・・・

山形県ではベニバナの花摘みが始った、というテレビのニュースを見たことがありますが、

わたしはまだベニバナが一面に咲いている風景にあったことがありません。

兵庫県にも花畑があると新聞で読みました。

一度訪ねたいと思っています。

この写真は知人が花畑で数本育てているのを撮らせてもらいました。

万葉集には、「くれなゐ」枕詞はたくさん出てきますがベニバナの花を詠んだ歌はこの2首と思います。

←前(くり)へ  次(このてかしは)へ→

万葉の花一覧に戻る

万葉の花

万葉集を携えて

inserted by FC2 system