ちさ

ちさの花 咲ける盛りに はしきよし その妻の子と 朝夕に 笑みみ笑まずも うち嘆き・・・  巻18−4106

エゴノキ

エゴノキ科エゴノキ属

落葉高木。

5〜6月、今年のびた短い側枝の先に白い花を1〜4個下垂する。

花冠は長さ1,5〜2aで深く5つに裂け、星状毛が密生する。

果実は長さ1〜1.3aの卵球形で灰白色。

果皮にはエゴサボニンが含まれ、新鮮な果実を洗濯石鹸のかわりにしたり、

麻酔効果があるのですりつぶして川に流し、魚とりに使ったりする。

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滋賀県野洲市小篠原には「福林寺跡磨崖仏」がある。

大きな岩に阿弥陀如来・観音菩薩などの石仏が彫られてある。

室町時代後期の作といわれる。

そこに至る道脇にこのエゴニキは咲いていた。

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『万葉集』に詠まれた「ちさ」は上記の一首のみ。

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