ふぢはかま

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花  巻8−1538

フジバカマ

キク科フジバカマ属

川岸の土手などに生える1〜2bの多年草。

中国原産で、日本へは奈良時代に渡来したといわれる。

葉は3深裂し、表面は濃い緑色で光沢があり、ややかたい。

ふちには鋭い鋸歯がある。

頭花は淡紅紫色で、枝の先に多数集る。

秋の七草のひとつで、乾燥すると香気がある。

唐の時代には香草として重用された。

花期 8〜9月。

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フジバカマはキク科フジバカマ属ですが、

同属のヒヨドリバナ・サワヒヨドリなど素人には一見してとても判断できないよく似た花たちです。

万葉人だって植物学者ではないのですから、

私と同じようにこれらの花々、

みんな「ふぢはかま」と呼んでいたと思うのですが。

それよりも、同じキク科の帰化植物セイタカアワダチソウなんかに負けるなと云ってやりたい、

アワダチソウでは秋が味わえません。

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『万葉集』に詠まれた「ふぢはかま」は上記の一首のみ。

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