くそかづら
莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ 巻16−3855
ヘクソカズラ
アカネ科ヘクソカズラ属多年生のつる草。
全体に悪臭があることから屁くそ蔓、と呼ばれている。
また、花の中央が赤く、お灸(ヤイト)の跡に似ていることからヤイトバナとも呼ぶ。
秋に黄色で光沢のある球形の実をつける。花期 8〜9月。
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いたるところで、雑草の中から顔を出す生命力の強いこいつも雑草。
臭いし嫌われものですよね。
仕方ないけど名前は本当に可哀想。
昔のひとは素直な名前を付けたものです。
ママコノシリヌグイ(継子の尻をふく草という意味)という刺のいっぱいある雑草もあります。
このヘクソカズラだって懸命に生きようとしているのだし、見ると花はなかなか可愛いではありませんか。
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『万葉集』に詠われた「くそかづら」は上記の一首のみ。
万葉の花