ひし

君がため 浮沼の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも  巻7−1249

ヒシ

アカバナ科ヒシ属

池や沼に生える1年草。

泥の中に根を張り、葉は多数集って水面に浮く。

花は白色の4弁花で径1a。

果実はかたく、両側に鋭い刺がある。

和名はひしゃげた三角形の実の形による。

実は古くから食用とされた。

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近くに農業用のため池が点々とあり、

その池の水面を覆い隠すようにこのヒシの葉が繁茂しています。

とても小さな花で、見落としてしまうくらいです。

実ができれば一度採ろうと思っているのですが、

そのころ池に行きますと、

地元の人でしょうか、池の持主でしょうか、きれいに池を掃除され、きれいな水面だけになっています。

食用などにはしないのでしょうね。

どちらかというと、じゃまものの水草なのですね。

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『万葉集』に詠まれた「ひし」は二首
 
君がため 浮沼の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも  巻7−1249

豊国の 企救の池なる 菱の末を 摘むとや妹が み袖濡れけむ  巻16−3876

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