ほほがしは

我が背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋  巻19−4204

ホオノキ

モクレン科モクレン属

山地に生え、高さ20〜30b。

葉は有柄で枝先に集って互生し、長さ20〜30aの倒卵状長楕円形で、やや厚くてかたい。

5〜6月、枝先に帯黄白色で直径約15aの芳香のある花が上向きに咲く。

花弁は狭倒卵形で6〜9枚。

雄しべは多数あり、花糸は紅色で葯は帯黄白色。

雌しべは円錐状に多数つく。

果実は袋果が多数集った集合果で長さ10〜15a。

・・・・・・・

滋賀県大津市から京都府宇治田原町に貫ける山道にホオノキがある。

花は10b以上の高いところに咲いていて、なかなか写真を撮らせてくれない。

望遠レンズに持ち替えてようやくの1枚。

・・・・・

『万葉集』に詠まれた「ほほがしは」は二首

我が背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋  巻19−4204

すめろきの 遠御代御代は い重き折り 酒飲みきといふぞ このほほがしは  巻19−4205

←前(ふぢはかま)へ  次(ほよ)へ→

万葉の花一覧に戻る

万葉の花

万葉集を携えて

inserted by FC2 system