かたかご

もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花  巻19−4143

カタクリ

ユリ科カタクリ属

山野に群生する多年草。

高さ15aほどの茎の先に、径4〜5aもある紅紫色の花が開く。

りん茎から昔はカタクリ粉をとった。花期 3〜5月

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島根県鹿足郡六日市町樋口の早田氏からお手紙をいただきました。

裏山のカタクリが満開になり、3月30日万葉歌碑の除幕式を行います、と。

遠方なのでどうしようと思っていましたが、当日の朝3時半、目覚まし時計のお世話にもならずに飛び起きていました。

家内を起します。2泊くらいの荷物を慌てて準備し、4時45分に車は玄関を飛び出していました。

中国自動車道を走ります。

やっと朝食にありつけたのは岡山のPAで、

六日市ICを下り「かたくりの里」に着いたのはまもなく式典が始まろうとする10時30分でした。

なだらかな山の斜面一面にカタクリの花の群生です。

見事に咲き並ぶ花の群を眺め感嘆の声を上げていました。

3時間余の睡眠後6時間あまりを走ってきたその疲れなどどこかへ飛んでしまいました。

カタクリの花を十分に満喫した後は、柿本人麻呂と依羅娘子の伝承地などを訪ねようと、

益田市・江津市・邑智町などへ向って旅を続けました。

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「近江かたくりの里」 滋賀県高島市マキノ町石庭

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『万葉集』に詠われた「かたかご」は上記の一首のみ。

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